【Slater Designs】サーフボード全12モデル比較|おすすめはどれ?

  • Slater Designsはモデルが多くて、どれを選べばいいかわからない
  • 同じ名前でテクノロジー違いのボードがあるけど、何が違うのか知りたい
  • 日本の小さい波に合うSlater Designsのボードはどれ?

Slater Designsは、サーフィン史上最多11回のワールドタイトルを獲得したケリー・スレーター(Kelly Slater)が開発に関わるサーフボードブランドで、Firewire Surfboardsのブランドラインとして展開されています。世界的に評価の高いシェイパーの起用と、独自の構造テクノロジーを組み合わせた設計に定評があります。

サーフボードは自分のレベルや通う海の波質に合わないモデルを選んでしまうと、テイクオフの本数や上達ペースの伸び悩みにつながりやすいです。1本を長く使い込むためにも、サーフボードは各モデルの形状や構造の違いを理解して選ぶことが大切です。

この記事では、Slater Designsの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、日本で正規に購入できる現行のサーフボードを全モデル比較します。レベルや波のサイズ別のおすすめモデルも紹介しますので、Slater Designsのサーフボードが気になっている人はぜひチェックしてください。

タップできる目次

Slater Designsとはケリー・スレーターが手がけるサーフボードブランド

Slater Designsとは、Firewire Surfboardsが展開するケリー・スレーターのシグネチャーラインで、2010年代半ばに本格始動したサーフボードブランドです。ワールドツアーの第一線で戦い続けた本人がテストライダーと開発者を兼ねる体制を敷き、市販モデルの設計に直接関わっています。

日本ではFIREWIRE JAPAN SURFBOARDSが正規流通を担い、公式オンラインストアと全国の正規取扱店でSlater Designsのサーフボードを購入できます。モデルやサイズの相談をしながら選べる点が、正規ルートで購入する大きな利点です。

Slater Designsのブランドコンセプト

Firewireは「#TheFutureUnderYourFeet」を掲げ、サーフィン体験の向上と環境負荷の最小化という2つの目的から製品を設計しています。Slater Designsのサーフボードも同じ思想の上に立ち、性能と製法の両面で新しい形を探る姿勢が一貫しています。

開発の中心にいるのはケリー・スレーター本人で、シェイパーが引いたラインを波の上で確かめ、フィードバックを返しながら形を詰めていくプロセスです。プロの試合用スペックをそのまま市販せず、一般のサーファーが扱えるボリュームとロッカーに落とし込んでいる点がSlater Designsの設計方針です。

そのため、週末しか海に入れないサーファーでもSlater Designsのサーフボードは性能を引き出しやすく仕上がっています。ハイパフォーマンスを狙いながら間口を狭めない姿勢が、ブランドの評価を支えています。

Slater Designsの特徴・強み

ケリー・スレーターは2010年代半ばにFirewireの経営へ深く関わるようになり、自身のシグネチャーラインとしてSlater Designsを立ち上げました。創業年の表記は媒体によって差がありますが、2015〜2016年にかけてラインが本格稼働した点は各媒体で共通しています。

Slater Designsのサーフボードの強みは、トップシェイパーの起用と独自構造テクノロジーという2軸に集約されます。世界的に評価の高いシェイパーが引いたシェイプを、Firewireが磨き上げてきた構造技術で仕上げる分業体制こそ、ラインナップ全体の完成度を押し上げる原動力です。

同じシェイプでも構造違いのバリエーションが並ぶのもSlater Designsの特徴で、求める乗り味に合わせて選び分けられます。シェイプと構造を別の軸として考えられるようになると、モデル選びの迷いは一気に減ります。

Slater Designsを支えるシェイパー陣

Slater Designsのサーフボードは、3人のシェイパーがそれぞれ異なる設計思想でモデルを担当する体制です。Dan MannがFRKやDRK、Boss Upを、Daniel “Tomo” ThomsonがSci-FiやMindcraftを、Mike WooがSpaceshipを手がけるという分担です。

Dan Mannはコンテストで結果を出すパフォーマンスボードとミッドレングスの両方を引くシェイパーで、Tomoは直線と楕円曲線をつないだ独自のアウトラインで知られます。Mike Wooは数十年をチューブライディング用ボードの研究開発に注いできた人物です。

どのシェイパーが引いたサーフボードかがわかると、Slater Designsのモデル選びは一気に整理できます。鋭いターンで攻めたいならDan Mann、小波での走りとスピードならTomo、サイズのあるチューブならMike Wooという目安で候補を絞り込めます。

Slater Designsの環境への取り組み

Slater Designsのサーフボードは、有害性を抑えたサーフボード製法の一環としてエントロピー・バイオレジンの採用が特徴です。Firewireはリサイクル可能なエポキシ樹脂「REREZ」も開発し、濃縮酢液に浸すことで樹脂をファイバーグラスから分離する仕組みを実用化しました。

分離した樹脂は、サングラスのフレームやフィンといった別の製品へ生まれ変わります。使い終わったボードが廃棄物として残りやすいサーフィン業界のなかで、素材を循環させる発想を製品に落とし込んでいる点は注目に値します。

Firewireは、Surfrider FoundationやParley for the Oceansをはじめとする環境・人道支援団体との契約を通じたサーフコミュニティ支援も特徴です。性能だけでなく製造プロセスの持続可能性まで踏み込んでいることが、Slater Designsを選ぶ理由のひとつになります。

Slater Designsの機能とテクノロジー

Slater Designsのサーフボードは、同じシェイプでも構造の違いでラインナップされる点が大きな特徴です。テクノロジーの理解がそのままモデル選びに直結するため、まず構造の違いを押さえておくと次の比較表が読み解きやすくなります。

ここではSlater Designsのサーフボードに搭載されている4つの構造テクノロジーと、純正フィンブランドによる推奨セッティングを解説します。

Slater Designsのサーフボードを支える主な構造テクノロジーとフィンブランドは以下の5つです。

  • I-Bolic Technology
  • Proflex Technology
  • Volcanic Lamination
  • G-Flex Technology
  • ENDORFINS(推奨フィンセッティング)

I-Bolic Technology

I-Bolicは、Slater Designsのサーフボードにもっとも広く採用されている特許出願中のコア技術で、あらかじめ負荷をかけた構造的フレックス性と構造的な強度・耐久性の両立が持ち味です。剛性に優れたLFTと、しなやかさに振ったHeliumの長所を、ひとつのコアに最新構造としてまとめています。

構造としては、中央に配した18mmの高密度ストリンガーを、デッキ面3mm・ボトム面5mmのファイバーグラスで挟み込む設計です。加えてHigh Density Parabolic Railsと呼ばれる高密度のパラボリックレールが、ターン時のしなりと反発を生み出します。

カーボンや重いラミネートを足さずに強度とフレックスを引き出しているため、I-Bolic採用モデルは扱いやすさと耐久性のバランスに優れます。Slater Designsのサーフボード選びで迷ったときは、まずI-Bolicのモデルから試すと外しにくいでしょう。

Proflex Technology

Proflexは、ケリー・スレーターとFirewireの共同開発から生まれた、Slater Designsで最上位に位置づけられるカーボン構造です。コア構造とラミネート構造を組み合わせたハイブリッド設計で、Firewireが得意とするサンドイッチ構造と精密なフレックスコントロールを両立させています。

素材にはTechnoraカーボンケージ、6ozカーボン、バサルト・カーボンテープ、そして独自配合のデッキスキンが使われています。性格の異なる繊維を役割ごとに配置することで、耐久性を確保しながら狙った箇所にしなりを残す設計です。

一般的なカーボンボードは新品時に硬さを感じやすい一方、Proflexは1本目からしなる特性を持たせている点が異なります。軽さと強さ、反発のすべてを高い水準で求める中上級〜プロレベルのサーファーにおすすめの構造です。

Volcanic Lamination

Volcanic Laminationは、火山岩の一種である玄武岩を溶解・紡糸したバサルト繊維のクロスを、従来のグラスファイバーの代わりに使うSlater Designsのラミネート技術です。不燃性の天然素材を原材料としている点が、ほかの構造と大きく異なります。

強度は従来のグラスファイバーを上回り、アルカリや酸、塩分に対しても強い抵抗力を示します。海水に浸かり続けるサーフボードにとって、素材そのものが塩分に強いという性質は、長く乗るほど効いてくる強みです。

一方で天然素材を使うため、柄の出方には1本ずつ個体差が出ます。同じモデルでも表情が違うことを楽しめる人、1本のサーフボードを長く使い込みたい人におすすめのラミネートです。

G-Flex Technology

G-Flexは、ジュニア向けの「Mindcraft Grom」に採用されているSlater Designs独自の構造です。体重の軽いライダーが踏み込んでもボードがしなるよう、フレックス特性を子どもの体格に合わせています。

大人用のシェイプをそのまま縮小したジュニアボードは、軽い体重ではボードをたわませきれず、ターンで反発を使えない場面が出てきます。Slater DesignsはG-Flexによって、シェイプだけでなく構造の側からもジュニアサイズのサーフボードを最適化しているのが特徴です。体格に合ったしなりを引き出せるサーフボードは、競技志向のジュニアサーファーの上達を後押しします。

ENDORFINS(推奨フィンセッティング)

ENDORFINSは、ケリー・スレーターが設計に関わるSlater Designsの純正フィンブランドです。カーボンインレイで強度としなりを確保しつつ、コアの大半を空気で構成することで、水に浮くほど軽く仕上げている点が特徴になります。

主力となるのはKS1とKSRの2種類です。KS1はアップライトなテンプレートでピボット性(支点を中心に素早く向きを変えられる性質)が高く、切り返しの鋭さを重視したセッティングに向きます。対するKSRはレイクの強いテンプレートで、ホールド力とドライブを稼ぎ、大きく伸びるターンを描けます。

Slater Designsは各モデルの製品ページで推奨フィンを明示しており、フィン選びに迷ったときの指針が明確です。5フィンボックス採用モデルならスラスターとクアッドを乗り比べられるため、同じサーフボードでも波に合わせて性格を変えられる点が実用的です。

Slater Designsの全モデルの種類と違いを比較

日本で正規に購入できるSlater Designsのサーフボードは、ハイパフォーマンスなショートボードからミッドレングス、ジュニアモデルまで全12モデルが揃います。シェイパー・テクノロジー・テール形状・対象レベル・推奨波サイズという5軸で並べると、モデル同士の違いが見えてきます。

まずは全モデルの比較表で全体像を押さえ、そのあとに各サーフボードの詳細とおすすめのユーザー層を順に紹介する構成です。

スクロールできます
モデル名 シェイパー テクノロジー テール形状 対象レベル 推奨波サイズ
Mindcraft Proflex Tomo Proflex Technology バンプウィングラウンドテール ビギナー〜プロ 2〜6ft
Mindcraft Tomo I-Bolic バンプウィングラウンドテール ビギナー〜プロ 2〜6ft
Spaceship Proflex Mike Woo Proflex Technology ラウンドピンテール 中上級〜プロ 6〜10ft
Spaceship Mike Woo I-Bolic ラウンドピンテール 中上級〜プロ 6〜10ft
DRK Dan Mann I-Bolic – 中級〜エキスパート 2〜6ft
FRK Swallow 2026 Dan Mann I-Bolic スワローテール 中級〜エキスパート 2〜6ft
FRK Plus I-Bolic Dan Mann I-Bolic スカッシュテール 中級〜エキスパート 2〜6ft
Sci-Fi 2.0 I-bolic Tomo I-Bolic ダブルバットテール ビギナー〜エキスパート 2〜6ft
Boss Up 2026 Dan Mann I-Bolic – ビギナー〜エキスパート 2〜6ft
Boss Up Volcanic+I-Bolic Dan Mann Volcanic Lamination – ビギナー〜エキスパート 2〜6ft
Boss Up I-Bolic Dan Mann I-Bolic – ビギナー〜エキスパート 2〜6ft
Mindcraft Grom Tomo G-Flex バンプウィングラウンドテール ビギナー〜プロ 2〜6ft

Mindcraft Proflex

Mindcraft Proflexの製品画像

項目 内容
モデル名 Mindcraft Proflex
ボトム形状 シングルtoダブルコンケーブ
レール形状 ミディアムtoロウパフォーマンスレール
フィンセットアップ 5 Fin Box(Futures) / 推奨Endorfins KSRまたはKS1
製品カテゴリー ショートボード

「Mindcraft Proflex」は、Tomoとケリー・スレーターがSlater Designsの現時点での到達点として仕上げた最新シェイプに、最上位カーボン構造Proflexを組み合わせた日本限定仕様のサーフボードです。無駄を削ぎ落とした効率重視の設計思想が、形と構造の両面に表れています。

アウトラインは直線と楕円曲線をシームレスにつないだ独特の形で、先端の絞られたトピード(魚雷)ノーズと、バンプウィングラウンドテールを組み合わせています。ボトムはシングルからダブルへ移行するコンケーブで、スピードを生みながらレールからレールへの切り返しを軽くするのが持ち味です。

推奨波サイズは2〜6ftと日常のコンディションをカバーし、Proflexのしなりが加わることでターンの立ち上がりが速くなります。5フィンボックス仕様のため、ENDORFINSのKSRとKS1を差し替えて乗り味を調整することも可能です。

軽さ・強さ・理想的なしなりを最高水準で求めるサーファー、Slater Designsのフラッグシップを1本持っておきたい人におすすめします。

Mindcraft

Mindcraftの製品画像

項目 内容
モデル名 Mindcraft
ボトム形状 シングルtoダブルコンケーブ
レール形状 ミディアムtoロウパフォーマンスレール
フィンセットアップ 5 Fin Box(Futures) / クワッドとスラスター両対応
製品カテゴリー ショートボード

「Mindcraft」は、Tomoとケリー・スレーターがSlater Designsの最新作として共同開発したシェイプを、I-Bolicコアで仕上げたスタンダード構造版のサーフボードです。Proflex版と同じアウトラインを持ちながら、コア技術の違いによって扱いやすさに振られています。

適度なパフォーマンスロッカーと、シングルからダブルへつながるコンケーブの組み合わせが、2〜6ftの幅広い波でスピードを引き出します。5フィンボックスはクワッドとスラスターのどちらにも最適化されており、波質に合わせてセッティングを切り替えられる設計です。

Slater Designsのサーフボードのなかでもサイズ展開がもっとも広く、小柄なサーファーから大柄なサーファーまで適正ボリュームを見つけやすいモデルでもあります。浮力に余裕を持たせれば小波でのテイクオフが楽になり、絞れば反応の鋭さが際立ちます。

対応レベルがビギナーからプロまで広いため、Slater Designsの最初の1本にも、乗り慣れた人の買い替えにもおすすめできるサーフボードです。

Spaceship Proflex

Spaceship Proflexの製品画像

項目 内容
モデル名 Spaceship Proflex
ボトム形状 シングルtoダブルコンケーブ
レール形状 ミディアムtoロウパフォーマンスレール
フィンセットアップ 5 Fins / 推奨Endorfins KSRまたはKS1
製品カテゴリー ショートボード

「Spaceship Proflex」は、Mike Wooが数十年の研究開発を注いできたチューブシューターに、Slater Designs最上位のProflex構造を組み合わせた上位仕様のサーフボードです。Proflex採用モデルの第1弾でもあり、2024年3月のキラ・ポイントではケリー・スレーター本人が実戦投入しています。

シェイプのベースにあるのはGreat White Twinで、より一般的なアウトラインへ落とし込むことでチューブでのホールド性とレールターンの両立を図っています。ラウンドピンテールが厚い波のフェイスでもテールを逃がさず、ボトムのコンケーブによる加速も持ち味です。

推奨波サイズは6〜10ftと、Slater Designsのラインナップのなかでもっともサイズのある波に振った設定です。パワーのある波でボードが暴れやすい場面でも、Proflexのフレックスコントロールが足元の安定につながります。

リーフやポイントブレイクでサイズのある波に本気で向き合う中上級者に、ぜひおすすめしたい1本です。

Spaceship

Spaceshipの製品画像

項目 内容
モデル名 Spaceship
ボトム形状 シングルtoダブルコンケーブ
レール形状 ミディアムtoロウパフォーマンスレール
フィンセットアップ 5 Fins / 推奨Endorfins KS1またはKSR
製品カテゴリー ショートボード

「Spaceship」は、Mike Wooが手がけたチューブ用シェイプをI-Bolic構造で仕上げた、Slater Designsのスタンダード版サーフボードです。強度とフレックスのバランスが取れたコアにより、Proflex版より穏やかな反応で扱えます。

ボード前半のシングルコンケーブが足元でダブルコンケーブへつながり、ラウンドフェイスの波でも水を逃がさずにホールドします。ラウンドピンテールとの組み合わせが、掘れた波でのドロップやチューブ内での姿勢の安定を支える設計です。

6〜10ftの波を主戦場に想定した設計のため、ホームがビーチブレイクの小波中心という人には持て余しやすいモデルです。逆にサイズが上がったときにだけ引っ張り出す1本として考えると、役割がはっきりします。

台風スウェルや遠征用にグッドウェーブ専用機を用意したい中上級者におすすめのサーフボードです。

DRK

DRKの製品画像

項目 内容
モデル名 DRK
ボトム形状 シングルtoダブルコンケーブ
レール形状 ミディアムtoロウパフォーマンスレール
フィンセットアップ 5 Fins(クアッド/スラスター切替対応)
製品カテゴリー ショートボード

「DRK」は、サーフメディアの企画「Stab In The Dark X starring Kelly Slater」でケリー・スレーター本人に選ばれた、Dan Mannによる勝利デザインのSlater Designsサーフボードです。ブラインドテストを勝ち抜いた設計という背景が、モデルの性格をよく表しています。

ルーツにあるのは名作FRKで、2023年にワイドポイント・アウトライン・テールラインをアップデートし、敏捷性とレスポンスを引き上げました。シングルからダブルへ移行するコンケーブがドライブを生み、5フィンボックスによってクアッドとスラスターを乗り比べられます。

推奨波サイズは2〜6ftで、腰から頭サイズのグッドウェーブでもっとも気持ち良く走るセッティングです。反面、パワーの乏しいダラつく小波では、ボードを走らせるためにライダー側の体力と技術が求められます。

グッドウェーブで速く鋭くボードを動かしたい中級〜エキスパートのサーファーに、Slater Designsのなかでも特におすすめします。

FRK Swallow 2026

FRK Swallow 2026の製品画像

項目 内容
モデル名 FRK Swallow 2026
ボトム形状 シングルtoダブルコンケーブ
レール形状 ミディアムtoロウパフォーマンスレール
フィンセットアップ 5 Fins(Futures)
製品カテゴリー ショートボード

「FRK Swallow 2026」は、ケリー・スレーターがBrodi SaleやBettylou Sakura Johnsonらと共同開発したFRKシリーズの最新作で、Slater Designsのなかでもスワローテールを採用する数少ないサーフボードです。2026年モデルでの変更はデカール位置にとどまり、シェイプは継続されています。

スタンス間のボリューム配分を最適化したうえで、後方3分の1のアウトラインと新しいロッカーを組み合わせ、ターン時のリリース性を高めています。二股に割れたスワローテールが水の抜けを良くするため、テールを振り出す動作の軽さも魅力です。

本領を発揮するのは主に5ft以下のコンディションで、掘れの弱い波でもスピードを保ったまま多彩な動きをつなげられます。5フィンボックス採用なので、クアッドで走らせる日とスラスターで攻める日を使い分けられる点も実用的です。

小波のコンテストを意識しているサーファーや、中級から上級へステップアップしたい人におすすめのSlater Designsのサーフボードです。

FRK Plus I-Bolic

FRK Plus I-Bolicの製品画像

項目 内容
モデル名 FRK Plus I-Bolic
ボトム形状 シングルtoダブルコンケーブ
レール形状 ミディアムtoロウパフォーマンスレール
フィンセットアップ 5 Fins
製品カテゴリー ショートボード

「FRK Plus I-Bolic」は、ケリー・スレーター、Brodi Sale、Bettylou Sakura Johnsonの3人が3年かけてキャリブレーションし、Slater Designsのスカッシュテール版パフォーマンスショートボードに仕上げています。オリジナルFRKの強みを引き継ぎつつ、より短いレングスで乗る想定に調整されています。

スカッシュテールの広い面積に合わせてコンケーブとフィンレイアウトを詰め直し、ドライブとリリースの両立を狙った設計です。テール幅がある分だけ後ろ足を踏み込んだときの反発が素直で、リップへ当て込む動作がまとめやすくなっています。

サイズ展開は5’0″から6’4″までと幅広く、ジュニアクラスの体格から大柄なサーファーまで適正ボリュームを選べます。短めを選べば回転性が増し、長めを選べばパドルとテイクオフに余裕が生まれるため、狙う動きに応じた選択が可能です。

コンテストサイズの波で安定した戦力を求める中級者以上に、Slater Designsのサーフボードとしておすすめできる1本です。

Sci-Fi 2.0 I-bolic

Sci-Fi 2.0 I-bolicの製品画像

項目 内容
モデル名 Sci-Fi 2.0 I-bolic
ボトム形状 Quad Inside Single Concave
レール形状 ミディアム
フィンセットアップ 5 Fins(Futures)
製品カテゴリー ショートボード

「Sci-Fi 2.0 I-bolic」は、Tomoの代表作としてSlater Designsの販売を長年支えてきたSci-Fiを、I-Bolic構造でアップデートしています。世界的なベストセラーの系譜にあるモデルで、ブランドの入り口としても定番の存在になっています。

2.0ではワイドポイントをノーズ寄りに広げて容積を増やし、ノーズとテールのロッカーを強化しました。ボトムにはQuad Inside Single Concave(クアッドフィンの内側にシングルコンケーブを通したボトム形状)を採用し、板全体で水を押し出しながら加速します。

容積が増えたことで、前モデルより1インチ短いサイズで乗れるようになった点が実用面での変化です。短いレングスでも浮力が確保されるため、テイクオフの本数を落とさずに回転性を上げられます。

小波でのスピードと安定性を両立しているので、ショートボードの難しさを感じている人や、日本の小さい波によく入る人におすすめのモデルです。

Boss Up 2026

Boss Up 2026の製品画像

項目 内容
モデル名 Boss Up 2026
ボトム形状 ダブルコンケーブ
レール形状 ミディアムtoロウパフォーマンスレール
フィンセットアップ 5 Fins(クアッド推奨)
製品カテゴリー ミッドレングス

「Boss Up 2026」は、ケリー・スレーターにとって初のミッドレングスとなるモデルで、Slater Designsのラインナップでもっとも万能でバランスの取れたサーフボードと位置づけられています。Dan MannとKevin Schultzが共同開発し、S Bossの進化形として設計されました。

ロングボードのワールドチャンピオンのシグネチャーモデル開発で蓄積したロッカー設計のノウハウが投入され、パドルの速さと取り回しの良さを両立しています。ボトムはダブルコンケーブで、6’6″から7’6″までのレングスでもテールの反応を残す作りです。

弱い波でのクルージングから、オーバーヘッドのチューブをメイクする場面まで1本でこなせる対応幅の広さが持ち味になります。5フィンボックスでクアッド推奨のため、フィン構成を変えれば走り重視にも回転重視にも寄せられます。

ミッドレングスの入門機を探している人、コンディションを選ばず楽しめるSlater Designsのサーフボードを求める人におすすめです。

Boss Up Volcanic+I-Bolic

Boss Up Volcanic+I-Bolicの製品画像

項目 内容
モデル名 Boss Up Volcanic+I-Bolic
ボトム形状 ダブルコンケーブ
レール形状 ミディアムtoロウパフォーマンスレール
フィンセットアップ 5 Fins(クアッド推奨)
製品カテゴリー ミッドレングス

「Boss Up Volcanic+I-Bolic」は、Slater Designsのミッドレングス「Boss Up」のシェイプに、バサルト繊維のVolcanicラミネートを組み合わせた上位仕様のサーフボードです。I-Bolicコアの反発特性を土台に、外皮の素材を変えることで性格を変えています。

バサルト繊維はカーボンと同等の強度と重量を持ちながら、アルカリや酸、塩分に対する抵抗力に優れます。海に浸かる時間が長いミッドレングスにとって、素材そのものの耐候性が高いことは扱いやすさに直結するポイントです。

天然素材を使うラミネートのため、柄の出方は1本ずつ異なります。同じモデルでも同じ表情のボードは存在せず、所有する楽しみが加わる点はほかのSlater Designsのサーフボードにない魅力です。

1本のミッドレングスと長く付き合いたい人、見た目の質感にもこだわりたいサーファーにおすすめします。

Boss Up I-Bolic

Boss Up I-Bolicの製品画像

項目 内容
モデル名 Boss Up I-Bolic
ボトム形状 ダブルコンケーブ
レール形状 ミディアムtoロウパフォーマンスレール
フィンセットアップ 5 Fins(クアッド推奨)
製品カテゴリー ミッドレングス

「Boss Up I-Bolic」は、Slater Designsのミッドレングスをスタンダードな構造で仕上げたサーフボードで、シェイプとサイズ展開は2026モデルと共通しています。デカール位置の変更前にあたる継続販売分のため、乗り味の違いを気にする必要はありません。

レングスは6’6″から7’6″まで7サイズが用意され、ダブルコンケーブのボトムがミッドレングスらしい直進性と、テールを踏んだときの反応を両立させます。I-Bolicコアの反発が加わることで、長さのあるボードでもターンが重くなりにくい仕上がりです。

5フィンボックス採用により、クアッドで滑走性を上げる日と、スラスターやシングル寄りのセッティングで落ち着かせる日を使い分けられます。1本で複数の性格を試せるため、ミッドレングスの乗り方を探っている段階の人に向きます。

まずは扱いやすい構造でミッドレングスを試したい人、波のコンディションを選ばない1本が欲しい人におすすめのSlater Designsのサーフボードです。

Mindcraft Grom

Mindcraft Gromの製品画像

項目 内容
モデル名 Mindcraft Grom
ボトム形状 シングルtoダブルコンケーブ
レール形状 ミディアムtoロウパフォーマンスレール
フィンセットアップ 5 Fin Box(Futures)
製品カテゴリー ジュニア向け

「Mindcraft Grom」は、Mindcraftの設計思想をそのままジュニアサイズへ落とし込んだSlater Designsのキッズ・グロム向けサーフボードです。Tomoとケリー・スレーターによるMindcraftのアウトラインを、体格の小さいライダー用に再構成しています。

ミニマリズムと機能性を優先したアウトラインは直線と楕円曲線をつないだ形状で、スピードと推進力を生みながら、ピンポイントの精度で瞬時にターンできる設計です。構造にはG-Flexを採用し、体重の軽いライダーでもボードをたわませられるフレックス特性を持たせています。

レングスは4’6″から5’2″までの5サイズ展開で、身長と体重に合わせて細かく選べます。浮力に余裕のあるサイズを選べば練習の本数を確保しやすく、短いサイズを選べば試合での回転性を優先できるため、成長段階に応じた選び方が可能です。

本格的にコンテストを目指すジュニアサーファーにおすすめのモデルですが、受注生産のみの取り扱いとなるため、納期は正規ディーラーへの確認が必要です。

まとめ

この記事では、Slater Designsの特徴や独自テクノロジーを解説し、日本で正規に購入できるサーフボードを全モデル比較しました。シェイパーごとの設計思想と、I-Bolic・Proflex・Volcanic・G-Flexという構造の違いが、モデル選びの土台になります。

Slater Designsのサーフボード選びは、シェイパー・テクノロジー・狙う波のサイズという3軸で絞り込めます。小波中心なら「Sci-Fi 2.0 I-bolic」や「FRK Swallow 2026」、サイズのあるグッドウェーブなら「DRK」や「Spaceship」、1本で幅広く遊ぶなら「Boss Up」シリーズという並びが目安です。

最後の決め手になるのはレングスとボリュームで、体重と経験値によって最適解は変わります。正規取扱店で相談したりデモボードを試したりしながら、自分に合うSlater Designsのサーフボードを見つける参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

学生のころからサーフィンに親しみ、これまで複数ブランドのボードを実際に購入し、波のコンディションごとに乗り比べてきました。各モデルの形状や浮力、選び方の違いを実購入者の目線で整理し、何を基準に選べばいいか迷う方に向けて『サーフセレクト』を運営しています。

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