【NSP】サーフボード全12種類を比較|最新のおすすめモデルと選び方

  • NSPのサーフボードは工法の種類が多くて、どれを選べばいいかわからない
  • PROTECH2とELEMENTSで何がどう違うのか知りたい
  • 初心者が最初の1本に選んで失敗しないNSPのモデルはどれ?

「NSP」は2001年に開発プロジェクト「New Surf Project」として始まったサーフボードブランドで、世界初のエポキシ量産ボードを世に出したメーカーとして知られています。EPSフォームとエポキシ樹脂を組み合わせた壊れにくいボード作りと、同じシェイプを複数の工法で展開する幅広いラインナップに定評があります。

サーフボードは自分のレベルやホームブレイクの波質に合わないモデルを選んでしまうと、テイクオフ(波に乗り出す動作)の本数や上達ペースにも影響が出やすいものです。海に入る時間を無駄にしないためにも、サーフボードは各モデルのシェイプと工法の違いを理解して選ぶことが大切です

この記事では、NSPの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、日本国内で正規流通しているサーフボードを全モデル比較します。レベル別・波質別のおすすめモデルも紹介しますので、NSPのサーフボードが気になっている人はぜひチェックしてください。

タップできる目次

NSPとは耐久性と汎用性に強みを持つサーフボードブランド

NSPは2001年に生まれたサーフボードブランドで、量産ボードの品質基準を押し上げた存在として世界中のサーフショップに並んでいます。トップコンテスト向けの尖ったボードではなく、週末に海へ通うサーファーやスクール、レンタル現場で毎日使われるボードを軸に据えてきました。

日本国内では株式会社オンズが正規取扱を担っており、2026年モデルも国内の正規流通ルートで手に入ります。並行輸入品だけが出回るブランドではないため、フィンやリペアを含めたアフターの相談ができる点も、NSPのサーフボードを選ぶうえでの安心材料になります

NSPのブランドコンセプト

NSPが掲げているのは「Versatility(汎用性)・Durability(耐久性)・Performance(性能)」の3つを高い次元で両立させるという開発思想です。どれか1つを突き詰めて他を犠牲にするのではなく、3つの折り合いをどこでつけるかをモデルごとに設計しています。

その思想は、NSPのサーフボードのラインナップ構成にそのまま表れます。同じシェイプでも工法違いで複数用意し、サイズ展開も5’6″クラスの小さなフィッシュから9’2″クラスのソフトロングまで幅広く揃えているのが特徴です。乗り手の体格やレベルに合う1本を、シェイプを妥協せずに選べる仕組みです

実際に海に入る人の使い方を基準に据えることを、NSPは大切にしています。年に数回しか波乗りできない人でも、毎週通う人でも、同じボードが同じように機能することをNSPは重視しています。

NSPの歴史と創業背景

NSPの始まりは、2001年に立ち上がった「New Surf Project」という開発プロジェクトです。当時は主流だったPU(ポリウレタン)フォームのボードに対し、より軽く水を吸いにくいEPSフォームとエポキシ樹脂の組み合わせを量産に乗せるという狙いがありました。

タイのCobra Internationalと組んだことで、その狙いが形になります。世界初となるエポキシ量産サーフボードを実現し、2002年にハワイとオーストラリアで販売を開始しました。ココナッツ繊維を表面材に使ったサステナブルなボード開発にも早い段階から取り組んでいます。

近年のNSPは、社名の3文字に「Nature, Surfing, Products」という意味も重ねています。サーフボードの製造で出る環境負荷を減らす取り組みと、量産ゆえの安定した品質を両立させる姿勢が、ブランドの背骨です。

NSPの特徴と強み

NSPのサーフボードは、シェイパーの原型をモールド(型)で成形し、EPSコアにエポキシをラミネートして仕上げます。手作業のシェイプに比べて個体差が出にくく、同じモデルなら誰が買っても同じアウトラインとコンケーブ(ボトムの掘り込み)が手に入ります

耐久性の高さも、NSPのサーフボードが選ばれる理由です。PUボードは踏み込みやぶつけた衝撃でデッキが凹んだり折れたりしやすい一方、EPSとエポキシの組み合わせは割れ・折れに強く水も吸いにくいという性格を持ちます。旅に持ち出すボードやレンタル用途では、その差が使用年数にはっきり出ます。

もう1つの強みが、「構造で選べる」ラインナップです。NSPは同じシェイプをPROTECH2とELEMENTSの両方で展開することがあり、求める仕上がりと使い方に応じて工法だけを選び直せます。シェイプと工法を掛け算で考えられる点が、NSPのサーフボードの選び方を独特なものにしています。

NSPの機能とテクノロジー

ここでの解説対象は、NSPのサーフボードに使われている工法(コンストラクション)とコア素材です。NSPのモデル名は「TINDER-D8 PROTECH2」のように、前半がシェイプ名、後半が工法名という組み立てになっています。

つまり、NSPのサーフボードを選ぶ作業は「どのシェイプに乗るか」と「どの工法で作られたものを買うか」の2段階です。シェイプが同じでも工法が変われば、重さ、しなり、傷への強さ、仕上がりの見た目が変わります

NSPのサーフボードに使われている工法・コア素材は以下の5つです。

  • SecureCell EPSコア
  • Protech 2
  • Elements
  • HDT(High Definition Technology)
  • P2 Softのソフトデッキ構造

SecureCell EPSコア

SecureCell EPSは、NSPの多くのサーフボードに共通して使われている発泡コア素材です。EPS(発泡ポリスチレン)は無数の独立した気泡で構成されており、軽さと浮力を両立します

NSPがSecureCell EPSを採用する理由は、密度が均一で吸水しにくいところにあります。PUフォームは小さな穴が開いただけで水を吸い、じわじわ重くなって乗り味が変わっていくのが弱点です。SecureCell EPSは気泡どうしがつながっていないため、多少の傷から水が入っても内部へ広がりにくい構造です

コアの均一さは、モールド成形との相性の良さにも直結します。型に流し込んだときに密度のムラが出にくく、狙ったフレックス(しなり)をボード全体で再現できます。長く同じ乗り味が続くという点が、NSPのサーフボードを使う側のメリットです

Protech 2

Protech 2は、NSPのハードボードの中で上位に位置づけられる工法です。SecureCell EPSコアをカスタムウェットラミネート、つまり樹脂を含ませたクロスを手作業に近い工程で巻いていく手法で仕上げます。

量産ボードでありながらカスタムボードに近い質感を出せるのが、Protech 2の狙いです。ティントラミネート(樹脂に色を混ぜて透かせる仕上げ)によって、シェイプの陰影がそのまま見える表情に仕上がります。LONGBOARD PROTECH2ではテールにファイバー補強のパッチを入れるなど、モデルごとにフレックスの作り分けもしています。

見た目と質感を求めつつ、量産ボードの丈夫さも手放したくないサーファーに向くのがProtech 2です。PUボードから乗り換えても違和感が少ない仕上がりで、NSPのハードボードを本気で使い込みたい層の受け皿になっています。

Elements

Elementsは、NSPがエントリー〜ミドルクラス向けに展開する工法です。EPSコアをモールドで正確に成形し、エポキシラミネートで包むという工程を徹底することで、シェイプの再現性と耐衝撃性を確保しています

Protech 2との違いは、仕上げの作り込みよりも実用性に軸足を置いているところです。ラミネートを厚めに取ることでデッキの凹みに強くなり、レンタルやスクールのように毎日誰かが踏むボードでも形が崩れにくくなります

初めての1本や、旅に持ち出す2本目としてElementsは扱いやすい選択肢です。飛行機に積む、車のルーフに何度も載せる、砂利の駐車場に置くといった雑な扱いに耐えるため、NSPのサーフボードの中でも気を使わずに使い倒せます。

HDT(High Definition Technology)

HDTは、著名シェイパーの原型を扱うShapers Unionシリーズのために開発された工法です。ストリンガー(ボード中央を縦に通す補強材)を入れたEPSコアに、エポキシレジンと専用のカスタムレイアップを組み合わせます。

高解像度という名のとおり、HDTが狙うのは原型の細部をそのまま出すことです。シェイパーが削ったアウトラインの微妙な膨らみ、テールに向かうコンケーブの深さの変化、レールの落とし方といった、乗り味を決める数ミリの違いを量産で再現します

ストリンガーを入れたことで得られるのは、まっすぐな張りとしなやかな戻りです。板が波の力を受けたときに曲がりすぎず、踏み込んだ分だけ返ってくる感覚が生まれます。カスタムボードのフィーリングを求める中級〜上級サーファーが、HDTの主な対象です。

P2 Softのソフトデッキ構造

P2 Softは、NSPのソフトボード向けの工法です。SecureCell EPSコアをファイバーグラスでラミネートした芯を作り、その上にグリップの効くソフトデッキ材を貼り合わせ、ボトムには水離れの良いHDスリック素材を使います。

ソフトボードにありがちな「柔らかすぎて波を捉えられない」という弱点を、P2 Softは芯の作りで抑えています。ラミネートした芯が入っているため板全体がたわみすぎず、パドルで押した力が前へ進む力にきちんと変わる仕組みです。フィンは折れる前に曲がるナイロン製で、リーフや浅場でも壊しにくい構成です。

ワックスを塗らずに乗れて、デッキが体に当たっても痛くないという性格が、スクールや家族での共用との相性を良くしています。NSPのP2 Softは、サーフィンを始めたばかりの人が転ぶことを恐れずに練習できる環境を作ります

NSPサーフボードの全種類の違いを比較

この章のテーマは、NSPのサーフボードの全種類の違いです。2026年モデルとして日本国内で正規に流通しているのは、PROTECH2・ELEMENTS・HDT・P2 SOFTの4工法にまたがる12モデルです。

まず全モデルの比較表でカテゴリー・工法・サイズ展開・容積・対象レベルを俯瞰し、そのあと上位工法のPROTECH2から順に各モデルの中身へ入ります。容積(L)は浮力の目安で、数字が大きいほどパドルが楽になり、小さいほど足元の反応が軽くなります

スクロールできます
モデル名カテゴリー工法サイズ展開容積(L)対象レベル
TINDER-D8 PROTECH2ショートボード(オールラウンド)PROTECH25’10″〜6’6″(5サイズ)29.9〜42.2L中級〜上級
KINGFISH PROTECH2フィッシュ/グラベラーPROTECH25’6″〜6’8″(4サイズ)26.2〜42.1L初心者〜上級
MAGNET PROTECH2ミッドレングスPROTECH26’8″〜7’6″(3サイズ)42.3〜54.0L初中級〜中級
DOUBLE UP PROTECH2ミッドレングス/ファンボードPROTECH27’4″/8’4″(2サイズ)72〜85L初心者〜上級
LONGBOARD PROTECH2ロングボードPROTECH28’0″〜9’0″(3サイズ)56.9〜73.2L初心者〜上級
UNICORN HDTロングボードHDT9’1″(1サイズ)65.0L中級〜上級
HYBRID ELEMENTSショートボード(ハイブリッド)ELEMENTS6’2″〜6’6″(3サイズ)40.5〜51.9L中級〜エキスパート
DOUBLE VISION ELEMENTSレトロツイン/フィッシュELEMENTS5’6″〜6’5″(4サイズ)31.0〜46.9L
FUNBOARD ELEMENTSファンボード/ミッドレングスELEMENTS6’8″〜7’6″(3サイズ)42.1〜54.4L初心者〜中級
LONGBOARD ELEMENTSロングボードELEMENTS8’0″〜9’6″(4サイズ)56.9〜82.0L初心者〜中級
P2 SOFT BASIC SURF WIDEソフトボード(ワイド)P2 SOFT7’4″〜9’2″(3サイズ)80.9〜109.6L初心者
P2 SOFT BASIC LONGBOARDソフトボード(ロング)P2 SOFT7’0″〜9’2″(3サイズ)62.0〜84.0L初心者

TINDER-D8 PROTECH2

TINDER-D8 PROTECH2の製品画像

項目内容
モデル名TINDER-D8 PROTECH2
工法PROTECH2(SecureCell EPS+カスタムウェットラミネート)
サイズ展開5’10″〜6’6″(5サイズ)
容積29.9〜42.2L
ボトム形状シングルコンケーブ→ダブルコンケーブ

NSPの「TINDER-D8」は、ホームブレイクの日常的な波を1本でこなすことを狙ったオールラウンドショートボードです。シェイプを手がけたのはMarcie O’Neillで、NSPのハードボード群の中心に置かれる看板モデルにあたります。

フラット寄りのロッカー(ボードの反り)が走り出しを助け、ラウンドスクエアテールが波のポケットでの粘りを生みます。ボトムはノーズ側のシングルコンケーブがフィン周りでダブルへ抜ける設計で、集めた水を加速に変えてからテールで逃がす流れが特徴です。フィンはスラスター(3本)とクワッド(4本)を組み替えられ、その日の波質に合わせて乗り味を振り分けられます

サイズは5’10″の29.9Lから6’6″の42.2Lまで5本。適正波は1〜6ftと幅広く、軽い風波から胸肩サイズまで同じ1本で通せるのが「TINDER-D8」の性格です。

PROTECH2工法で仕上げられているため、ティントの効いた見た目とカスタムボードに近い質感を持ちながら、踏み込みや積み降ろしのダメージには強く仕上がっています。ホームポイントの大半を1本でこなしたい中級〜上級サーファー、PUボードからエポキシへ乗り換えたいサーファーに合うNSPのサーフボードです。

KINGFISH PROTECH2

KINGFISH PROTECH2の製品画像

項目内容
モデル名KINGFISH PROTECH2
工法PROTECH2(SecureCell EPS+カスタムウェットラミネート)
サイズ展開5’6″〜6’8″(4サイズ)
容積26.2〜42.1L
ボトム形状シングル→ダブルコンケーブ+Vテール

パワーの乏しい波でも板を走らせることに振り切ったのが、NSPの「KINGFISH」です。フィッシュのアウトラインに厚みと浮力を足したグラベラー(小波を拾って走らせるための厚めのボード)で、日本の平均的なコンディションと噛み合う1本になっています。

ロッカーは一般的なショートボードより抑えられており、ボクシーレール(角の落ちていない厚めの側面)が浮力を稼ぎます。ボトムはシングルからダブルコンケーブへ移り、テールでVが入る構成です。まっすぐ速く走らせつつ、テール側では素直にレールが切り替わるという、相反しがちな2つを同居させています

サイズは5’6″の26.2Lから6’8″の42.1Lまで4本で、対応レベルは初心者から上級まで。適正波は1〜6ftです。同じレングスのショートボードより容積が大きいため、普段より短い板でもパドルが落ちないという選び方ができます。

腰から胸のダラけた波が多いエリアで波数を稼ぎたいサーファーや、ショートボードでのテイクオフ成功率を上げたいサーファーに合います。PROTECH2工法の丈夫さもあり、毎週入る人ほど「KINGFISH」の恩恵は大きいのが特徴です

MAGNET PROTECH2

MAGNET PROTECH2の製品画像

項目内容
モデル名MAGNET PROTECH2
工法PROTECH2(SecureCell EPS+カスタムウェットラミネート)
サイズ展開6’8″〜7’6″(3サイズ)
容積42.3〜54.0L
ボトム形状シングルコンケーブ→Vボトム

6’8″から7’6″のミッドレングスとして展開されているのが、NSPの「MAGNET」です。ショートボードの機動力とロングボードの安定感の間を埋める領域を、扱いやすさ寄りにまとめています。

やや広めのノーズがパドル時に水を捉え、絞ったテールがターンでの操作性を残します。ボトムはシングルコンケーブからVへ移行する形状で、直進の速さとレールを入れたときの素直な向き変えが両立する構成です。フルレールが安定を担保するため、ミッドレングス特有のふらつきも出にくい設計です

容積は6’8″で42.3L、7’2″で48.8L、7’6″で54.0L。体重と経験値に応じて刻めるため、同じシェイプのまま自分に合う浮力を選べる使いやすさを「MAGNET」は備えています。適正波は1〜6ftをカバーします。

ショートボードに苦戦している初中級から中級のサーファー、ロングボードから短い板へ移りたいサーファー向けの1本です。NSPのサーフボードの中では、最初のステップアップ先として計算が立つモデルです

DOUBLE UP PROTECH2

DOUBLE UP PROTECH2の製品画像

項目内容
モデル名DOUBLE UP PROTECH2
工法PROTECH2(SecureCell EPS+カスタムウェットラミネート)
サイズ展開7’4″/8’4″(2サイズ)
容積72〜85L
ボトム形状コンケーブ→Vボトム

NSPの「DOUBLE UP」は、ロングボード的なグライド(滑走の伸び)を保ったまま、取り回しを軽くしています。ミッドレングスとファンボードの中間にあたる位置づけで、波を捉える力を最優先に組み立てられています。

7’4″で72L、8’4″で85Lという浮力は、ミッドレングスの中でも大きい部類です。厚みは両サイズとも3 3/4″あり、フルレールとノーズ・テールのマイルドなロッカーが組み合わさります。ボトムはコンケーブからVへ抜け、直進の速さと切り返しの素直さを両立させています

膝波でもパドル数本で滑り出せる浮力があるため、コンディションが上がらない日でも波数が落ちません。適正波は1〜6ftで、初心者から上級者まで対応します。

これからサーフィンを本格的に始める人の1本目としても、上級者が小波の日に持ち出すセカンドボードとしても機能します。家族やパートナーと共用しやすい点も、NSPの「DOUBLE UP」を選ぶ理由の1つです

LONGBOARD PROTECH2

LONGBOARD PROTECH2の製品画像

項目内容
モデル名LONGBOARD PROTECH2
工法PROTECH2(SecureCell EPS 36g+ファイバー補強テールパッチ)
サイズ展開8’0″〜9’0″(3サイズ)
容積56.9〜73.2L
ボトム形状マイルドなV+緩やかなダブルコンケーブ

NSPのロングボードの基準になるのが「LONGBOARD PROTECH2」です。8’0″で56.9L、8’6″で64.4L、9’0″で73.2Lという3サイズ展開で、乗り手の体格に合わせて選べます

クラシックな流れとモダンなターン性能を、シェイプの各所で折り合わせています。ロッカーはモダンなパフォーマンスタイプで、ボトムにはマイルドなVと緩やかなダブルコンケーブ。レールは全体的にフルながらテール側だけシャープに落とし、ターン時にレールが刺さる感覚を生む設計です

フィンはFTU(Futures互換)ボックスを左右に持ち、サイドフィンと8インチのセンターフィンが付属します。シングルでもトライでもセッティングを組めるため、その日の波でノーズ寄りにもターン寄りにも振れます。工法面ではSecureCell EPSコアに加えてテールにファイバー補強パッチが入っており、プロのカスタムボードに近いフレックスを再現した仕上がりです。

ノーズライドも楽しみたいが、ボトムターンやカットバックも決めたいというロングボーダーに合うモデルです。NSPのサーフボードの中で、ロングボード1本目としても長く使える完成度を持っています

UNICORN HDT

UNICORN HDTの製品画像

項目内容
モデル名UNICORN HDT
工法HDT(ストリンガー入りEPSコア+エポキシレジン)
サイズ展開9’1″(1サイズ)
容積65.0L
ボトム形状シングルコンケーブ→ラウンドV

Shapers Unionから生まれたHDT工法のロングボードが、NSPの「UNICORN」です。Laguna BayとTully St. Johnのシェイプを受け継ぎ、クラシックロングの佇まいを量産で再現しています。

寸法は9’1″ x 22 3/8″ x 2 5/8″、容積は65.0Lの1サイズのみ。ロッカーはトラディショナルで、ノーズにはティアドロップ形状のコンケーブが入ります。ボトムはシングルコンケーブからラウンドVへ抜け、テールのエッジはシャープなチャンファード(面取り)処理。ノーズ側で水を持ち上げてボードを浮かせ、テール側で確実にグリップさせるという役割分担です

HDT工法によってストリンガー入りEPSコアとエポキシが組み合わされているため、9’1″という長さながら重さを感じにくく、しなりも素直に返ってきます。適正波は1〜6ftで、対象は中級〜上級。

ノーズライドを狙いつつターンの精度も落としたくないロングボーダーに向く1本です。ポイントブレイクでロングライドを重ねたいサーファーにとって、NSPのサーフボードの中では最も所有欲を満たす選択肢になります。

HYBRID ELEMENTS

HYBRID ELEMENTSの製品画像

項目内容
モデル名HYBRID ELEMENTS
工法ELEMENTS(SecureCell EPS+エポキシラミネート)
サイズ展開6’2″〜6’6″(3サイズ)
容積40.5〜51.9L
ボトム形状シングルコンケーブ→ダブルコンケーブ

ショートボードのテールに、フィッシュのワイドなノーズを合わせたのがNSPの「HYBRID」です。名前のとおり2種類のシェイプの良いところを継ぎ、ショートボードへの移行期を支える設計になっています

容積は6’2″で40.5L、6’4″で43.5L、6’6″で51.9L。同じレングスのパフォーマンスショートより10L前後厚く、パドル力と安定感に余裕があります。ボトムはシングルからダブルコンケーブへ、ロッカーはフラット寄りで、波を早い段階で捉えやすい設計です。フィンはMFC設計のスラスターが3本付属し、クワッドへの変更も可能です。

Elements工法で成形されているため、「HYBRID」はデッキの凹みや小さなクラッシュにも強さを発揮します。適正波は1〜6ftで、公式の対象レベルは中級〜エキスパート。ただし容積の余裕があるぶん、ショートボードに乗り始めた段階でも扱える幅を持っています。

ロングボードやファンボードから短い板へ移りたいサーファー、ショートボードでのテイクオフを安定させたいサーファーに向く1本です。

DOUBLE VISION ELEMENTS

DOUBLE VISION ELEMENTSの製品画像

項目内容
モデル名DOUBLE VISION ELEMENTS
工法ELEMENTS(SecureCell EPS+エポキシラミネート)
サイズ展開5’6″〜6’5″(4サイズ)
容積31.0〜46.9L
ボトム形状コンケーブ→Vボトム(キールツインフィン)

クラシックなフィッシュを現代的に整理したレトロツインが、NSPの「DOUBLE VISION」です。NSPのショートボード群の中では最も遊びに振ったモデルで、スピードとルーズさを楽しむための1本になっています。

アウトラインはパラレル(前後の幅の差が小さい形状)で、ロッカーはフィッシュらしく抑えめ。ボクシーレールが浮力を稼ぎ、ボトムはコンケーブからVへ抜けます。フィンはセンターフィンを持たないナイロン製のツインキールで、レールを踏んだ瞬間にスッと横へ滑り出す独特の乗り味が持ち味です。

サイズは5’6″から6’5″まで4本用意され、体格や乗りたい波に応じて選べます。センターフィンがないぶんテールが抜けやすく、スラスターの粘りに慣れたサーファーほど最初は戸惑うはずの挙動です。裏を返せば、同じ波でもラインの引き方が変わる面白さがあります。

スピード重視のクルージングを楽しみたいサーファー、スラスターとは違う感覚のセカンドボードを探しているサーファーに向きます。NSPのサーフボードの中で、乗り味の変化を一番はっきり感じられるモデルです

FUNBOARD ELEMENTS

FUNBOARD ELEMENTSの製品画像

項目内容
モデル名FUNBOARD ELEMENTS
工法ELEMENTS(SecureCell EPS+エポキシラミネート)
サイズ展開6’8″〜7’6″(3サイズ)
容積42.1〜54.4L
ボトム形状

ロングボードとフィッシュの中間に位置するのが、NSPの「FUNBOARD ELEMENTS」です。難しいことを考えずに波数を稼ぐという一点に絞られており、週末サーファーの日常用として組み立てられています。

浮力に余裕のあるアウトラインが早めのテイクオフを助け、ロングボードほど長くないぶん、車への積み降ろしや波待ちでの向き変えも軽く済みます。フィンボックスは5つ用意され、スラスターにもクワッドにも組めるため、波質に応じたセッティング変更が可能です。適正波は1〜6ftです。

Elements工法の厚めのラミネートが、「FUNBOARD ELEMENTS」でも効果を発揮します。多少雑に扱ってもデッキが凹みにくいため、車に積みっぱなしにする人や、砂利の駐車場でウェットを着替える人でも気を使わずに済みます。

初心者から中級者の練習用として、また海に通う頻度が高く1本を酷使する人に向くモデルです。NSPのサーフボードの中では、最も出番の多い日常機になるタイプです。

LONGBOARD ELEMENTS

LONGBOARD ELEMENTSの製品画像

項目内容
モデル名LONGBOARD ELEMENTS
工法ELEMENTS(SecureCell EPS+エポキシラミネート)
サイズ展開8’0″〜9’6″(4サイズ)
容積56.9〜82.0L
ボトム形状

NSPは、ロングボードをより手を伸ばしやすい工法で「LONGBOARD ELEMENTS」として展開しています。8’0″から9’6″まで4サイズが用意され、ロングボードの1本目として選ばれる場面が多くなっています。

モールド成形によってシェイプの再現精度が高く、同じサイズなら個体差がほとんど出ません。ロングボードは長さと厚みがあるぶん、わずかな重量バランスの違いがパドルとターンに響きますが、Elements工法ではその不安が小さく済みます

軽さと耐久性のバランスも「LONGBOARD ELEMENTS」の持ち味です。EPSとエポキシの組み合わせで9’クラスでも持ち運びの負担が抑えられ、ラミネートの厚みがぶつけたときの凹みや割れを防ぎます。1人で車に積み降ろしする人ほど、その差は毎回効いてきます。

初めてロングボードを買うサーファー、レンタルやスクールで品質の揃ったボードを複数本用意したい事業者に向きます。NSPのサーフボードで長い板を始めるなら、まず候補に入る1本です。

P2 SOFT BASIC SURF WIDE

P2 SOFT BASIC SURF WIDEの製品画像

項目内容
モデル名P2 SOFT BASIC SURF WIDE
工法P2 SOFT(EPS+ファイバーグラスラミネート+EVAデッキ)
サイズ展開7’4″〜9’2″(3サイズ)
容積80.9〜109.6L
ボトム形状HD SLICKボトム

ワックス不要のソフトデッキと、ワイドなアウトラインを組み合わせたのがNSPの「P2 SOFT BASIC SURF WIDE」です。最初の1本での「立てない」という壁を、浮力と幅の両方で下げにいっています

容積は7’4″で80.9L、8’4″で94.6L、9’2″で109.6L。ハードボードのロングボードを上回る浮力があり、パドルの遅い段階でも波に押してもらえます。芯はSecureCell EPSコアをファイバーグラスでラミネートした構造で、板全体がたわみすぎず推進力がきちんと前へ伝わる作りです。ボトムのHDスリック素材が水離れを良くし、ソフトボードにありがちな走りの重さを抑えています。

フィンは3本ともソフトなナイロン製で、力がかかると折れる前に曲がります。デッキが体に当たっても痛くないため、転ぶことを恐れずにテイクオフの練習を繰り返せるのが「P2 SOFT BASIC SURF WIDE」の役割です。

これからサーフィンを始める人、子どもと一緒に海に入りたい人、スクールやレンタルでボードを揃えたい事業者に合います。NSPのサーフボードの中で、最も敷居を下げた入り口にあたるモデルです

P2 SOFT BASIC LONGBOARD

P2 SOFT BASIC LONGBOARDの製品画像

項目内容
モデル名P2 SOFT BASIC LONGBOARD
工法P2 SOFT(EPS+ファイバーグラスラミネート+EVAデッキ)
サイズ展開7’0″〜9’2″(3サイズ)
容積62.0〜84.0L
ボトム形状HD SLICKボトム

ソフトボードをロングボードのシルエットに寄せたのが、NSPの「P2 SOFT BASIC LONGBOARD」です。幅で浮力を稼ぐSURF WIDEに対し、長さで直進安定性を作るという考え方の違いがあります。

デッキとボトムの構造はSURF WIDEと同じで、ワックス不要のソフトデッキとHDスリックボトムを備えます。レングスが伸びたぶんパドルの一かきが伸び、遠くの波にも間に合いやすいのが特徴です。まっすぐ走る時間が長いため、テイクオフのあとに立ち上がる余裕が生まれるのも長い板ならではです。

ハードボードのロングボードと比べると、車への積み降ろしや駐車場での取り扱いで神経を使わずに済みます。デッキが柔らかいため壁や他人にぶつけてしまう不安も小さく、混雑した海でも扱いやすい構成です。

完全な初心者、家族でシェアしたい人に合うほか、経験者が小波の日に波数を稼ぐ用途でも機能します。NSPの「P2 SOFT BASIC LONGBOARD」は、上達したあとも出番が残るソフトボードです

まとめ|NSPサーフボードの選び方

この記事では、NSPのブランド背景とSecureCell EPSコア・Protech 2・Elements・HDT・P2 Softという各テクノロジーを解説し、2026年モデルとして日本国内で正規流通するサーフボードを全モデル比較しました。NSPのモデル名は「シェイプ名+工法名」で構成されており、選ぶ作業も2段階に分かれます。

順番としては、まずシェイプから決めるのが確実です。ホームブレイクの波質が小さくパワーレスなら「KINGFISH」や「DOUBLE VISION」、幅広い波を1本でこなしたいなら「TINDER-D8」や「MAGNET」、ロングライドを狙うなら「LONGBOARD PROTECH2」や「UNICORN」が候補になります。まったくの初めてなら、P2 SOFTの2モデルから入るのが遠回りになりません。

シェイプが決まったら、次は工法です。仕上がりの質感とフレックスを重視するならPROTECH2、扱いの雑さに耐える丈夫さを求めるならELEMENTS、シェイパーの原型を忠実に味わいたいならHDTという分け方になります。

日本国内では正規代理店を通じて2026年モデルが流通しており、サイズやカラーは年式が変われば入れ替わります。気になるNSPのサーフボードがあれば、現行ラインナップのうちにショップで実物を確認してみてください。この記事が、自分に合う1本を見つける参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

学生のころからサーフィンに親しみ、これまで複数ブランドのボードを実際に購入し、波のコンディションごとに乗り比べてきました。各モデルの形状や浮力、選び方の違いを実購入者の目線で整理し、何を基準に選べばいいか迷う方に向けて『サーフセレクト』を運営しています。

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