【Pukas】サーフボード全14モデル比較|2026年おすすめはどれ?

  • Pukasのサーフボードは種類が多くて、どのモデルを選べばいいかわからない
  • ツインフィンやフィッシュなど、モデルごとに何が違うのか知りたい
  • 日本でも手に入るPukasのおすすめモデルはどれ?

「Pukas」は1973年から続くボードづくりを母体に、1979年にスペイン・バスク地方で設立された家族経営のサーフボードブランドです。自社ファクトリーでつくるヨーロッパ製という出自と、世界的シェイパーを迎えて磨いてきた設計に定評があります。

サーフボードは自分のレベルや乗る波のサイズに合わないモデルを選んでしまうと、テイクオフのしやすさや上達ペースにも影響します。限られた海の時間を活かすためにも、サーフボードは各モデルの性能や特徴の違いを理解して選ぶことが大切です。

この記事では、Pukasの特徴や独自のコンストラクションをわかりやすく解説し、現行のサーフボードを全モデル比較します。波質やレベル別のおすすめモデルも紹介しますので、Pukasのサーフボードが気になっている人はぜひチェックしてください。

タップできる目次

Pukasとはスペイン・バスク発のサーフボードブランド

Pukasはスペイン北部のバスク地方を拠点とするサーフボードブランドで、1973年に手作業でシェイプしたボードづくりをルーツに持ちます。MundakaやHossegorといったヨーロッパ屈指のパワフルな波に囲まれた土地で育ち、そこで通用する強度とスピードを備えたボードを世に送り出してきました。

サーフボードの製造だけでなく、サーフショップやコンテスト、サーフスクールまでグループとして手がけてきたのもPukasの立ち位置を表しています。ボードづくりと地元のサーフカルチャーが切り離せない関係にあり、そこがヨーロッパのサーファーから長く支持されてきた理由です。

Pukasのブランドコンセプト

Pukasは「Pukas is surf」という一文で自らの姿勢を表現しています。ボードを売る会社である前に、サーフィンそのものを軸にした集団であるという考え方が、モデル開発からショップ運営まで一貫して流れています。

ブランドの出発点は、ハイパフォーマンスボードとMarian Azpirozが手がけたカスタムビキニという、まったく毛色の違う2つの製品でした。そこからボードショーツやボードカバーへと広がり、サーフショップ、プロサーファーのサポート、サーフスクールへと事業を伸ばしています。

サーフボードのブランドでありながら、海に入る人の生活まるごとに関わってきた点がPukasの個性です。モデルごとの設計思想がはっきりしているのも、実際にバスクの海で乗り込んだフィードバックが開発に直結しているためです。

Pukasの歴史・創業背景

Pukasの歴史は、1973年にIñigo Letamendiaが仲間とともにサーフボードを手でシェイプし始めたところから動き出します。カンタブリアの共同体を拠点に複数のボードブランドを経験し、1979年にIñigo Letamendia、Marian Azpiroz、Miguel Azpirozの3人がPukasとして事業を立ち上げました。

1980年代に入るとPukas Proコンテストを立ち上げ、型にはまらない大会運営でヨーロッパのサーフシーンに存在を刻みます。1988年にはOlatuファクトリーを構え、MundakaとHossegorという世界的な波に挟まれた立地で自社生産の体制を整えました。

サーフボードの生産をアジアへ移すブランドが増えるなかで、Pukasはバスクでつくり続ける道を選んできました。ヨーロッパの波でテストし、ヨーロッパで仕上げるという流れが、現在のラインナップの性格をそのまま決めています。

Pukasの特徴・強み

Pukasのサーフボードの強みは、バスクの自社ファクトリーで生産するヨーロッパ製という点にあります。パワフルで厚い波が日常的に立つ環境でテストされるため、走りの速さだけでなくレールの入り方や強度まで作り込まれた仕上がりです。

もうひとつの柱が、外部シェイパーを迎え入れる姿勢です。Chris ChristensonやMatt Biolosといった世界的なシェイパーと組み、ヨーロッパの波に合わせた専用モデルを共同開発してきました。

流通面では、公式サイトが「小売展開はヨーロッパと日本のみ」と明記しています。日本にはCHP系ショップやWATERSなど公式Stockist掲載の取扱店があり、国内でも正規品を購入できます。入荷はインポートオーダーが中心になりやすいため、欲しいモデルとサイズは早めに店舗へ相談しておくと安心です。

Pukasサーフボードの機能とテクノロジー

Pukasのサーフボードは、同じモデル名でも選ぶコンストラクション(素材構成)によって乗り味が変わります。PU・INN·CA 2・INNCarbonの3種類が用意されており、フォームコアと樹脂、補強材の組み合わせはそれぞれ別物です。

重さと反発、耐久性の方向性が構造ごとにはっきり分かれるため、Pukasではモデル選びと同じくらい構造選びが仕上がりを左右します。シェイパーとの協業やカスタムオーダーの仕組みもあわせて押さえておくと、サーフボード選びの判断がしやすくなります。

Pukasのサーフボードで乗り味を左右するコンストラクションとシェイパーの取り組みは、以下の5つです。

  • PUコンストラクション
  • INN·CA 2
  • INNCarbon
  • シェイパーコラボレーション
  • カスタムオーダー

PUコンストラクション

PUコンストラクションは、ポリウレタンフォームのブランクスをポリエステル樹脂でラミネートする伝統的な構造です。何十年ものあいだサーフボードの標準として使われ続けてきた組み合わせで、Pukasでも全モデルで選択できます。

PUの持ち味は、しなりが予測しやすく足元に伝わる感触がつかみやすいことです。素材が自然に持つフレックスパターンが、ターン中のコントロール性と感度、流れるような動きを支えます。

軽さで飛び抜けるタイプではありませんが、重さとレスポンスのバランスが取れているのがPUの良さです。ボードの反応を素直に受け取りながら乗りたいサーファーや、これまでPUに慣れてきた人におすすめの構造です。

INN·CA 2

INN·CA 2は、EPSフォームコアにエポキシ樹脂とグラスを合わせ、Innegraファイバーで補強したPukasのパフォーマンス構造にあたります。軽さと強度とコントロールされたフレックスを同時に成立させることを狙って組み立てられています。

Innegraファイバーが担うのは衝撃への強さです。ボードに加わった力を吸収してプレッシャーデント(デッキに残る踏み跡のへこみ)を抑えつつ、軽い構造のままフレックスの出方を整えます。

EPSコアによる浮力の高さは、パドリングの軽さと波の上でのスピードにつながります。デイリーユースからパワーのある波まで1本で通したいサーファーや、PUより長持ちする構造を求める人におすすめです。

INNCarbon

INNCarbonは、EPSコアとエポキシ樹脂に3Kカーボンファイバーと専用のInnegraテープを組み合わせたPukasの最新構造です。3Kカーボンが軽さと硬さ、そしてエネルギーの伝達効率を引き上げます。

いちばんの特徴は、カーボンをデッキ側だけに入れ、ボトムはカーボンレスで仕上げている点です。デッキとボトムで張力に差をつけることで独特のテンションが生まれ、踏み込んだときの跳ね返りが強くなります。

反発とレスポンスがはっきりと前に出るため、スピードを引き出して攻めるサーフィンと相性の良い構造です。パワーのある波でボードを走らせたい上級者や、Pukasのサーフボードで最も反応の速い仕様を求める人におすすめします。

シェイパーコラボレーション

Pukasは自社のシェイプチームだけで完結させず、世界的なシェイパーを迎えてモデルを開発してきました。Chris ChristensonがWater Lion、Water Lion Ultra、Pegasoを手がけ、Matt Biolos(Mayhem)はHyperlinkを設計しています。

協業の狙いは、ヨーロッパの波に合わせて設計を組み直すことにあります。Hyperlinkは10年におよぶMayhemとの取り組みから生まれたヨーロッパ専用シェイプで、既存のLink Twoをベースにロッカーとコンケーブを引き直した1本です。

シェイパーごとの思想がモデルの性格をはっきり分けているため、Pukasのサーフボードは同じブランド内でも乗り味の幅が広く取られています。誰が引いたシェイプかを手がかりに選べるのは、コラボモデルを揃えるPukasならではの強みです。

カスタムオーダー

Pukasは既製サイズの購入だけでなく、カスタムオーダーにも対応しています。Performance Moodの公式ページでは、スキルレベルと好み、乗る波に合わせてオーダーするよう案内されています。

サーフボードは数センチのレングス差や数リットルの容量差で、テイクオフの速さも操作感も別物です。体重と技量、ホームポイントの波質を伝えれば、寸法とコンストラクションを組み合わせて自分仕様に振り分けられます。

日本ではインポートオーダーが入手の中心になるため、カスタムオーダーとの相性は良好です。Pukasの取扱店でサイズと構造を相談してから発注すれば、既製サイズでは埋まらない部分まで詰められます。

Pukasサーフボードの全14種類の違いを比較

Pukasのサーフボードは現行で14モデルが展開されており、ハイパフォーマンス系からロングボードまで性格の振れ幅が大きいラインナップです。まず全モデルの比較表でタイプとボトム形状、得意な波質、対象レベルを俯瞰し、そのあとで1モデルずつ詳細を紹介します。

比較表のボトム形状と得意な波質、対象レベルは公式サイトの各モデルページに明記された範囲のみを載せています。なお、どのモデルもPU・INN·CA 2・INNCarbonから構造を選べるため、比較表はシェイプ由来の性能差に絞った内容です。

スクロールできます
モデル名 タイプ/位置づけ ボトム形状 得意な波質 対象レベル
Performance Mood ハイパフォーマンス フルコンケーブ – 上級者
Water Lion Ultra ステップアップ – バレル/良質な波 上級者
Water Lion ステップアップ – 3〜8フィート –
Hyperlink ハイブリッドパフォーマンス ダブルコンケーブ(深め) ビーチブレイク –
Space Oddity オールラウンド フルコンケーブ→V→ダブル あらゆる波質 全レベル
Beachy Mood デイリーパフォーマンス シングル→ダブルコンケーブ 小〜中のビーチブレイク 全レベル
Balloon 小波向けファンボード シングル+V+ダブル 3フィートまで 中級者〜
Easy Mood ステップダウン スーパーディープコンケーブ パワー不足の波 全レベル
Mustache フィッシュ/ハイパフォーマンス – 2〜5フィート 中級〜上級
Flying Diamond パフォーマンスツインフィン コンケーブミックス ロングなビーチブレイク 全レベル
Pegaso パフォーマンス系ツインフィン – 1〜5フィート 中級〜上級
Pukas Fish オールドスクールフィッシュ フルコンケーブ→V→ダブル 幅広いコンディション 全レベル
Magnetic オルタナティブツイン コンケーブ+Vボトム 中〜大波(パワフル) 全レベル
All-Round Longboard オールラウンドロングボード フルコンケーブ→V+ダブル あらゆる波質 –

Performance Mood

Performance Moodの製品画像

項目 内容
モデル名 Performance Mood
タイプ/位置づけ ハイパフォーマンス
ボトム形状 フルコンケーブ
得意な波質 –
対象レベル 上級者

「Performance Mood」は、ハイパフォーマンスサーファーの動きをそのまま設計に落とし込んだ、Pukasの現行ラインナップで最も攻めたショートボードです。余計な要素をそぎ落としたクリーンなアウトラインに、ノーズとテールをミディアム幅で仕上げています。

ボトムは全面に走るフルコンケーブで、入ってきた水をテールへ集めてスピードに変えます。踏み込んだ力がロスなく伝わるため、素早く正確に向きを変えられるのがPerformance Moodの性格です。

その反面、パワーのない波を厚めのボードでつなぐような使い方には向きません。バーティカルなラインとレールワーク、モダンなマニューバを本気で狙う上級者におすすめのPukasのサーフボードです。

Water Lion Ultra

Water Lion Ultraの製品画像

項目 内容
モデル名 Water Lion Ultra
タイプ/位置づけ ステップアップ
ボトム形状 –
得意な波質 バレル/良質な波
対象レベル 上級者

「Water Lion Ultra」は、Chris Christensonが手がけるWater Lionをスキルのあるサーファー向けに発展させた、Pukasのステップアップモデルです。チューブと掘れた良質な波に照準を合わせた設計として位置づけられています。

ヨーロッパのプロサーファーからの要望を受けて専用のサイズチャートが用意された経緯があり、コンディションを選んで乗り込むための1本という性格がはっきりしています。デイリーユースを想定した守備範囲の広さはなく、良い波が立つ日のために用意しておくボードです。

サイズのある波でチューブを狙いに行くサーファー、トリップ用の勝負ボードを探している上級者におすすめします。Pukasのサーフボードのなかでは対象がかなり絞り込まれたモデルです。

Water Lion

Water Lionの製品画像

項目 内容
モデル名 Water Lion
タイプ/位置づけ ステップアップ
ボトム形状 –
得意な波質 3〜8フィート
対象レベル –

「Water Lion」は、パフォーマンスショートボードとステップアップのあいだを埋める役割を与えられた、Chris ChristensonによるPukasのモデルです。HossegorやMundakaといったヨーロッパの厚くパワフルな波を想定して引かれています。

フロント部分を太めに取ってパドル力を確保し、テールにはPat Rawsonの影響を受けたベビースカッシュテールを組み合わせています。押しの強い波でも面をつかみ続け、テールを抜けさせずにラインを伸ばせる構成です。

守備範囲は頭サイズの掘れた波から6〜8フィートまで。普段のショートボードでは押し負ける日をカバーしたいサーファーや、良い波のトリップ用に1本足したい人におすすめします。

Hyperlink

Hyperlinkの製品画像

項目 内容
モデル名 Hyperlink
タイプ/位置づけ ハイブリッドパフォーマンス
ボトム形状 ダブルコンケーブ(深め)
得意な波質 ビーチブレイク
対象レベル –

「Hyperlink」は、Matt Biolos(Mayhem)がヨーロッパの波専用に設計した、Pukasのハイブリッドパフォーマンスモデルです。10年におよぶMayhemとの協業から生まれた、ヨーロッパ限定のシェイプという位置づけになっています。

ベースとなったのはPukasのLink Twoで、エントリーロッカーを上げてテールロッカーを下げ、ダブルコンケーブを深くしてレールを立てるという明確な手が入りました。ビークノーズと組み合わせることで、直線的な速さとクイックな切り返しを両立させています。

ヨーロッパのビーチブレイクを想定して詰められた設計のため、コンディションが揃わない日でも走らせやすいのが利点です。スピードと反応の良さを優先しつつ、ハイブリッドらしい安定感も欲しい中級〜上級者におすすめします。

Space Oddity

Space Oddityの製品画像

項目 内容
モデル名 Space Oddity
タイプ/位置づけ オールラウンド
ボトム形状 フルコンケーブ→V→ダブル
得意な波質 あらゆる波質
対象レベル 全レベル

「Space Oddity」は、Pukasが「ワンボードクイバー」と言い切るオールラウンドモデルです。ボードを何本も持たず、1本であらゆるコンディションに対応したいサーファーに向けて組み立てられています。

ワイドポイントを前寄りに置き、チェスト部分に厚みを持たせることでパドル力を確保。ナロー気味のラウンドピンテールがレール・トゥ・レールのグリップを生み、フルコンケーブからVボトム、フィン間のダブルコンケーブへつながるボトムがスピードとコントロールを受け持つ構成です。

低めのパフォーマンスレールとスラスターセッティングの組み合わせで、小さい波から張った波まで幅広くこなします。レベルを問わず使えるため、Pukasのサーフボードを初めて選ぶ人にもおすすめしやすい1本です。

Beachy Mood

Beachy Moodの製品画像

項目 内容
モデル名 Beachy Mood
タイプ/位置づけ デイリーパフォーマンス
ボトム形状 シングル→ダブルコンケーブ
得意な波質 小〜中のビーチブレイク
対象レベル 全レベル

「Beachy Mood」は、毎日のサーフィンで使い倒すことを前提に設計された、Pukasのデイリーパフォーマンスモデルです。ハイパフォーマンス系より少し幅を持たせたカーブドアウトラインが、日常的なコンディションでの扱いやすさを支えます。

ロッカーはレイジーロッカーで、水面との接地面を増やして自然にスピードを生みます。ワイドポイント付近のミディアム深度のシングルコンケーブがフィン間でダブルコンケーブに変わり、テールではソフトに抜けていく流れです。

想定されているのは世界中のビーチブレイク、特に小〜中サイズの波になります。公式は普段のボードより1インチ短めを推奨しており、日々の波を気持ちよく走らせたいサーファーにおすすめのサーフボードです。

Balloon

Balloonの製品画像

項目 内容
モデル名 Balloon
タイプ/位置づけ 小波向けファンボード
ボトム形状 シングル+V+ダブル
得意な波質 3フィートまで
対象レベル 中級者〜

「Balloon」は、Zarautzの海でPukasのチームが自社仕様として設計した、コンディションが物足りない日を楽しむためのモデルです。チームライダーのHodei Collazoがテストと検証を重ねたことが公式に明記されています。

レイジーロッカーのプロファイルに、シングルコンケーブとVエントリー、ダブルコンケーブを組み合わせた構成です。フラットなセクションでも減速しにくく、クリーンに仕上げたレールが小さい波でもドライブを保ちます。

最も力を発揮するのは3フィートまでの波で、推奨サイズは普段のボードより3〜4インチ短めです。大きめを選べば浮力とパドル力が増すため、小波でターン数を稼ぎたいサーファーにおすすめします。

Easy Mood

Easy Moodの製品画像

項目 内容
モデル名 Easy Mood
タイプ/位置づけ ステップダウン
ボトム形状 スーパーディープコンケーブ
得意な波質 パワー不足の波
対象レベル 全レベル

「Easy Mood」は、PukasのMoodファミリーで最もイージーな位置づけを与えられたステップダウンボードです。パワーの出ない波でも走らせやすいことを最優先に、シェイプ全体が組み直されています。

カーブドアウトラインと広めのノーズ、ワイドテールに超深いフルコンケーブを合わせることで、押しの弱い波でもスピードが途切れません。チェスト部分に厚みを配分しているためパドルが軽く、波を捕まえる段階からラクに運べます。

公式が示すサイズの目安は、普段のパフォーマンスボードより2インチ短め。容量さえ合えばレベルを問わず扱えるため、コンディションが不安定なポイントをホームにしているサーファーにおすすめのPukasのサーフボードです。

Mustache

Mustacheの製品画像

項目 内容
モデル名 Mustache
タイプ/位置づけ フィッシュ/ハイパフォーマンス
ボトム形状 –
得意な波質 2〜5フィート
対象レベル 中級〜上級

「Mustache」は、フィッシュの滑走感とハイパフォーマンスの鋭さを1本にまとめた、Pukasのニュースクール系オルタナティブモデルです。オルタナ好きの遊び心を残しながら、動きの質は現代のショートボードに寄せています。

ノーズ側を広く取ってパドルとスピードの慣性を稼ぎ、テールに向けて絞り込んだうえでウィングと「Mustacheスワローテール」で仕上げる構成です。レールの食いつきとシャープなバーティカルターンが両立し、フィッシュにありがちな間延びした動きになりません。

基本セッティングは2+1ですが、ツインでもスラスターでも乗れる自由度があります。2〜5フィートの波が中心の中級〜上級者、フィンを替えて性格を変えたいサーファーにおすすめです。

Flying Diamond

Flying Diamondの製品画像

項目 内容
モデル名 Flying Diamond
タイプ/位置づけ パフォーマンスツインフィン
ボトム形状 コンケーブミックス
得意な波質 ロングなビーチブレイク
対象レベル 全レベル

「Flying Diamond」は、PukasのMagnetic Flyingの血統を受け継ぎつつ、走りの鋭さを磨いたパフォーマンスツインフィンです。ツインらしい滑走感を残しながら、ターンの精度を引き上げる方向でシェイプが引き直されています。

アウトラインにカーブを足し、ミディアムロッカーと複数のコンケーブを組み合わせることで前へ出る力を高めました。テールはプロジェクテッドダイヤモンドテールで、切り返しの途中でも安定感が崩れず、次のターンへスムーズにつながります。

長く走るビーチブレイクで持ち味が出るモデルで、公式は普段のボードより数リットル多めの容量を推奨しています。ツインの浮遊感を味わいたいけれど扱いやすさも譲りたくないサーファーにおすすめのサーフボードです。

Pegaso

Pegasoの製品画像

項目 内容
モデル名 Pegaso
タイプ/位置づけ パフォーマンス系ツインフィン
ボトム形状 –
得意な波質 1〜5フィート
対象レベル 中級〜上級

「Pegaso」は、Chris ChristensonがPukasのために引いたツインフィン群のなかで、Aチームのお気に入りという位置づけを持つモデルです。同氏のChris Fishと比べてパフォーマンス寄りに振られています。

ツイン特有のグライドとドライブを残したまま、バーティカルなアプローチに応えられる点が設計の狙いです。フィンシステムはFutures Systemsのブラックボックス専用で、Captain FinのChris Christenson Twin Especialが指定フィンになります。

対応する波は1〜5フィートと幅広く、南の島のトリップからホームのビーチブレイクまで持ち出せます。サイズの目安は標準的なフィッシュより3〜4インチ長め、デイリーショートより3〜4インチ短め。身長180cm・70〜75kgなら5’7″か5’8″が目安と公式に案内されており、ツインで攻めたい中級〜上級者におすすめです。

Pukas Fish

Pukas Fishの製品画像

項目 内容
モデル名 Pukas Fish
タイプ/位置づけ オールドスクールフィッシュ
ボトム形状 フルコンケーブ→V→ダブル
得意な波質 幅広いコンディション
対象レベル 全レベル

「Pukas Fish」は、オールドスクールフィッシュをモダンサーフィンの動きに合わせて翻訳し直したモデルです。クラシックフィッシュの面影を残しつつ、Pukasが全体を少し細身に引き直しています。

幅を絞ったことでポケットでの取り回しが良くなり、標準的なフィッシュより強めのロッカーがバーティカルな動きを可能にしました。ミッドセクションのフルコンケーブからテールのVボトム、フィン間のダブルコンケーブへとつながるボトムに、波の面を切り裂くウルトラローレールを合わせています。

相性が良いのはキールフィンで、フィッシュらしい伸びのある走りが引き出せます。レベルを問わず幅広いコンディションで使えるため、オルタナティブなサーフボードを初めて手に取る人にもおすすめできる1本です。

Magnetic

Magneticの製品画像

項目 内容
モデル名 Magnetic
タイプ/位置づけ オルタナティブツイン
ボトム形状 コンケーブ+Vボトム
得意な波質 中〜大波(パワフル)
対象レベル 全レベル

「Magnetic」は、オルタナティブの発想とニュースクールの感覚を混ぜ合わせた、Pukasのミディアム〜ロング寄りツインフィンです。クラシックにもハイパフォーマンスにも寄りきらない立ち位置が、このモデルの性格になっています。

カーブの少ないスムーズなアウトラインと全体的なローロッカーが、長いレールを使った伸びやかな走りを生みます。テールだけロッカーをやや強めているため、レングスがあってもテールはルーズに動き、切り返しが重くなりません。

コンケーブとVボトムの組み合わせにより、中〜大きめのパワフルなブレイクでも面をつかみ続けます。長めの1本でグライド感を楽しみたいサーファーや、ミッドレングスのツインに乗り換えたい人におすすめのPukasのサーフボードです。

All-Round Longboard

All-Round Longboardの製品画像

項目 内容
モデル名 All-Round Longboard
タイプ/位置づけ オールラウンドロングボード
ボトム形状 フルコンケーブ→V+ダブル
得意な波質 あらゆる波質
対象レベル –

「All-Round Longboard」は、あらゆる波のコンディションで機能することを狙ったPukasのオールラウンドロングボードです。ロングボードらしい乗りやすさと、ターンで攻められる性能を同時に持たせています。

テールロッカーをやや強めてシャープでバーティカルな動きに対応させ、そこからノーズへ向けてスムーズなミディアムロッカーへつなげる構成です。ボトムはノーズのフルコンケーブからミッドを経て、テールではVボトムとはっきりしたダブルコンケーブへと3段階で変化します。

ボードの上を歩いてもスピードが落ちにくいため、ノーズライドとターンを行き来する乗り方が成立します。1本でロングボードの楽しみ方を広げたいサーファーにおすすめのサーフボードです。

まとめ

この記事では、Pukasというブランドの成り立ちと独自のコンストラクション、そして現行のサーフボード全モデルの違いを解説しました。バスクの自社ファクトリーでつくるヨーロッパ製という出自が、パワフルな波でも走らせられる性能につながっています。

Pukasのサーフボードは、大きく4つの入口から絞り込むと迷いにくいラインナップです。攻めたい人はPerformance Mood・Water Lion・Hyperlink、1本で幅広くこなしたい人はSpace Oddity・Beachy Mood・Easy Mood・Balloon、滑走感を楽しみたい人はMustache・Flying Diamond・Pegaso・Pukas Fish、長めのボードを求める人はMagnetic・All-Round Longboardが候補になります。

同じモデルでもPU・INN·CA 2・INNCarbonのどれを選ぶかで乗り味が変わるため、寸法と構造はセットで考えるのがおすすめです。日本では公式Stockist掲載の取扱店でオーダーするのが確実な入手ルートなので、ホームポイントの波質と体格を伝えたうえで相談してみてください。Pukasのサーフボード選びの参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

学生のころからサーフィンに親しみ、これまで複数ブランドのボードを実際に購入し、波のコンディションごとに乗り比べてきました。各モデルの形状や浮力、選び方の違いを実購入者の目線で整理し、何を基準に選べばいいか迷う方に向けて『サーフセレクト』を運営しています。

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