- ロングボードからフィッシュまで種類が多すぎて、どのモデルが自分に合うのかわからない
- ノーズライダーの違い(Continental / Elevator / Beacon)が名前だけでは判断できない
- 日本ではどこで買えるのか、オーダーの仕方がわからない
「Bing Surfboards」は1959年創業のサーフボード製造を主力とするカリフォルニアのブランドで、60年代のロングボード黄金期から現在まで支持されてきた老舗サーフボードブランドです。ハンドシェイプにこだわった少量生産と、ノーズライダーからフィッシュまで幅広く揃うラインナップに定評があります。
この記事では、Bing Surfboardsの特徴や独自の設計思想をわかりやすく解説し、国内の取扱店で流通が確認できた現行のサーフボードを全モデル比較します。カテゴリー別のおすすめモデルも紹介しますので、Bing Surfboardsのサーフボードが気になっている人はぜひチェックしてください。
Bing Surfboardsとはカリフォルニア発の老舗サーフボードブランド
Bing Surfboardsは1959年秋にBing Copelandがカリフォルニアで立ち上げたサーフボードブランドで、「Quality Manufacturing Since 1959」を掲げて60年以上ボードを削り続けています。60年代のロングボード全盛期に一時代を築き、現在の設計と製造はヘッドシェイパーのMatt Calvaniが率いる体制です。
拠点はカリフォルニア州エンシニータス(974 N Coast Highway 101)で、直営ショップとシェイプルームが同じ場所にあります。ブランドの歴史を作った創業者と、現行モデルを設計するシェイパーの両輪で動いている点が、Bing Surfboardsのサーフボードを理解する土台です。
Bing Surfboardsのブランドコンセプト
Bing Surfboardsが掲げるのは「Quality Manufacturing」、つまり品質にこだわった製造です。大量生産で数を稼ぐ道は取らず、シェイパーの手が入ったサーフボードを1本ずつ仕上げる姿勢を創業時から通しています。
クラシックな見た目のサーフボードが欲しい人でも、Bing Surfboardsなら現代の材料と設計で作られたモデルを選べます。見た目の雰囲気と実際の走りを両方求めるサーファーにとって、選択肢の幅が広いブランドです。
Bing Surfboardsの歴史・創業背景
Bing Copelandは1949年、13歳のときにマンハッタンビーチのピアでサーフィンを始めました。高校卒業後にハワイへ渡り、Rick Stonerらとノースショアの波を開拓した経験を経て、1959年の秋にRick Stonerと最初のサーフショップを開いています。
70年代に入るとBing Copelandはアイダホへ移り、1974年にG&Sがライセンスを引き継ぎ、80〜90年代はMike Eatonが製造を担いました。転機は2000年、Bing Copelandが冬を過ごすバハで若いシェイパーと出会ったことです。声をかけてきた若者がMatt Calvaniで、Mike Eatonから製造を引き継ぎ、現在までBing Surfboardsのサーフボードを削り続けています。
Bing Surfboardsの特徴・強み
Bing Surfboardsの1つ目の強みは、ハンドシェイプ主体の少量生産です。マシンで削り出したブランクを仕上げるだけの工程とは違い、シェイパーが形を決める前提でモデルが設計されているため、レールの通りやフォイルに作り手の意図がそのまま出ます。
3つ目は、守備範囲の広いラインナップです。9フィート台のノーズライダーから5フィート台のミニシモンズ系まで揃うため、1本目のログを探す人も、小波用のオルタナティブを足したい人も同じブランド内で選べます。サーフボードのクイバーをまとめて揃えたい人にとって心強い品揃えです。
Bing Surfboardsの日本での買い方と注意点
日本にはBing Surfboardsの単独の総輸入代理店がなく、複数のサーフショップが取扱いとオーダーを受ける形になっています。STANDARD STOREやSURF MARKET、NEW SEEDS SURF STORE、YES SURFなどが代表的な取扱店です。
注意点は、在庫が流動的でオーダーが基本になることです。Bing Surfboardsのサーフボードは1本ずつハンドシェイプで作られるため、狙ったモデルとサイズが常に店頭に並んでいるとは限りません。乗りたいモデルの見当をつけてから取扱店へ相談すると、話が早く進みます。
Bing Surfboardsの機能とテクノロジー
Bing Surfboardsのサーフボードに共通しているのは、モデルを問わない作り方と設計の考え方です。ハンドシェイプの体制から、乗りやすさを起点にした設計思想、旧モデルを現代基準へ更新するリデザインの仕組みまで、ブランド固有の要素を解説します。
Bing Surfboardsのサーフボードを支える設計思想や製造体制は以下のとおりです。
- ハンドシェイプ|カリフォルニア エンシニータスの自社ファクトリー
- Performance Made Easy|乗りやすさを起点にした設計思想
- Type II リデザイン|60年代の名作を現代基準へ更新
- Ghost Lam Project|量産前の限定テストシェイプ
- カスタムオーダー|サイズとカラーを指定して作る
ハンドシェイプ|カリフォルニア エンシニータスの自社ファクトリー
Bing Surfboardsのハンドシェイプは、シェイパーが自分の手でブランクを削り、フォイルとレールを決める作り方です。創業から60年以上カリフォルニアで削り続けてきた技術が、そのまま現行モデルに引き継がれています。
機械任せの量産サーフボードと比べると、Bing Surfboardsのボードには1本ごとの個体差があります。裏を返せば、同じモデルでも自分の体格や通う波に合わせて厚みや幅を詰められるということで、細かく仕様を詰めたいサーファーほど恩恵の大きい作り方です。
Performance Made Easy|乗りやすさを起点にした設計思想
「performance made easy」は、ヘッドシェイパーのMatt Calvaniが掲げるBing Surfboardsの設計思想です。パドルのしやすさと早いテイクオフをまず土台に置き、その上へパフォーマンスを積み上げるという順番で設計されます。
サーフボードは波を捕まえられなければ性能を使い切れません。Bing Surfboardsの設計思想は上級者向けのモデルでもテイクオフの負担を抑える方向に働くため、レベルを上げる途中のサーファーでも扱いやすい仕上がりになります。
Type II リデザイン|60年代の名作を現代基準へ更新
「Type II」は、Bing Surfboardsが過去の人気モデルをリデザインして現行ラインへ戻すときに付ける呼び名です。California Square Type II、California Pintail Type II、Pintail Lightweight Type II、Levitator Type IIが該当します。
旧モデルを廃番にして終わらせず、試作を重ねて現行ラインへ戻すサイクルがBing Surfboardsの開発の軸になっています。クラシックなアウトラインのサーフボードに乗りたい人でも、ロッカーやレールが現代の波乗りに合わせて調整された1本を選べます。
Ghost Lam Project|量産前の限定テストシェイプ
Ghost Lam Projectは、正式モデル化していないハンドシェイプを限定販売するBing Surfboardsのプログラムです。Matt Calvaniがテストを済ませた新しい形状を、1本ずつサインとナンバーを入れて世に出しています。
現行モデルにない形状のサーフボードを試したい人にとって、Ghost Lam Projectは有力な入口になります。生産数が限られるぶん出会えるかどうかはタイミング次第ですが、次のモデルになる可能性のある1本を先に手にできる点が魅力です。
カスタムオーダー|サイズとカラーを指定して作る
Bing Surfboardsは公式サイトにカスタムオーダーのフォームを用意しており、既存モデルをベースにサイズや仕上げを指定して発注できます。ハンドシェイプを前提にしたブランドだからこそ成り立つ買い方です。
日本からのオーダーは取扱ショップ経由が一般的で、体格や通う波を伝えたうえでサイズを詰めていく流れです。既製のサーフボードで長さや厚みが合わなかった経験のある人ほど、カスタムオーダーの効果を実感できます。
Bing Surfboardsの全モデルの種類を比較
ここではBing Surfboardsの全モデルの種類と違いを解説します。掲載対象は、国内の取扱店で流通が確認できた現行のサーフボードです。
Bing Surfboardsの全サーフボードを、比較しやすいよう以下の4カテゴリー別に紹介します。
- ロングボード|ノーズライダーとクラシックログ
- ミッドレングス|ロングとショートをつなぐ中間サイズ
- ショートボード|パフォーマンス系とステップアップ
- フィッシュ・オルタナティブ|小波を走らせるショートボード
ロングボード|ノーズライダーとクラシックログ
9フィート前後を中心に、ノーズライドとクルージングを軸にしたBing Surfboardsのサーフボードが並ぶカテゴリーです。ノーズライダー系、オールラウンドログ系、ピッグ系の3系統に分かれ、狙う波と乗り方で選び分けます。比較表のあとに各モデルの詳細を紹介します。
| モデル名 | タイプ/系統 | テール形状 | フィン設定 | ボトム/レール形状 | 適した波質/コンディション |
|---|---|---|---|---|---|
| Continental | ノーズライダー | – | – | ブレンデッドコンケーブ | – |
| Elevator | ノーズライダー(最上位) | – | – | ノーズコンケーブ | 掘れたポイントブレイク |
| Levitator Type II | ワイドノーズライダー | スクエア | – | 60/40レール | – |
| Beacon | オールラウンドノーズライダー | 絞り込みテール | – | 50/50レール | 小〜中規模の波 |
| Pintail Lightweight Type II | ピンテールログ | ピンテール | – | フラットノーズロッカー | 中〜頭サイズのポイント/ビーチ |
| California Square Type II | オールラウンドログ(スクエア) | スクエア | – | 50/50レール | 遅い波〜スティープな波 |
| California Pintail Type II | オールラウンドログ(ピン) | ピンテール | – | 50/50レール | 遅い波〜スティープな波 |
| Aussie Square | パワー系ログ | スクエア | – | 50/50ボクシーレール | パワフルでスティープな波 |
| Lovebird | オールラウンドログ | ダイヤモンド | シングル(9〜10インチ) | ダウンレール+ハードエッジ | 小波〜頭サイズ |
| Pork Chop | モダンピッグ | – | シングル(ウッド) | フォイルドエッグレール | ダンピーなビーチブレイク |
| Feral Pig | ピッグ(コラボ) | – | – | – | 腰高〜クリーンな波 |
| Classic Pig | クラシックピッグ | – | シングル(ウッド) | コンケーブなし+ベリー | – |
Continental

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Continental |
| タイプ/系統 | ノーズライダー |
| テール形状 | – |
| フィン設定 | – |
| 適した波質/コンディション | – |
「Continental」は、チームライダーのMick Rodgersと共同開発したBing Surfboardsの代表的なノーズライダーです。ワイドなパラレルアウトラインを持ち、ノーズに乗ったときの安定感を最優先に設計されています。
セクションが緩んでもゆっくり沈んでテールへ戻る時間が生まれると公式は説明しており、波が張ったり緩んだりする国内のポイントでもノーズタイムを稼ぎやすくなります。ノーズライドを長く安定させたいロングボーダーにおすすめのサーフボードです。
Elevator

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Elevator |
| タイプ/系統 | ノーズライダー(最上位) |
| テール形状 | – |
| フィン設定 | – |
| 適した波質/コンディション | 掘れたポイントブレイク |
「Elevator」は、Bing Surfboardsがもっともテクニカルなノーズライダーと位置づける最上位モデルです。Chris Del Moroとの共同開発で生まれ、60年代のNuuhiwa NoseriderとLightweightの後継にあたると公式が説明しています。
一方で波を選ぶ性格が強く、力のないダラダラした波では持ち味が出にくくなります。テクニカルなノーズライドを追い込みたい上級ロングボーダーにおすすめのBing Surfboardsのサーフボードです。
Levitator Type II

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Levitator Type II |
| タイプ/系統 | ワイドノーズライダー |
| テール形状 | スクエア |
| フィン設定 | – |
| 適した波質/コンディション | – |
「Levitator Type II」は、かつてBing Surfboardsで最も売れていたワイドノーズライダーを、Matt Calvaniが現行仕様へ作り直したモデルです。Continentalの登場後に存在感が薄れていたモデルを、あらためて設計し直した経緯を持ちます。
ワイドノーズの安定感は欲しいものの、Continentalとは違う乗り味を探しているサーファーに向きます。Bing Surfboardsのノーズライダーを乗り比べたい人におすすめの選択肢です。
Beacon
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| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Beacon |
| タイプ/系統 | オールラウンドノーズライダー |
| テール形状 | 絞り込みテール |
| フィン設定 | – |
| 適した波質/コンディション | 小〜中規模の波 |
「Beacon」は、あらゆるレベルのサーファーがノーズに立てることを狙ったBing Surfboardsのオールラウンドノーズライダーです。ワイドなノーズとやや絞ったテールを組み合わせ、ノーズライドとターンの両方に対応します。
連続したイージーエントリーロッカーにより、遅れ気味のテイクオフでもボードのノーズが刺さりにくくなっています。ログに乗り始めた段階のサーファーから、1本で幅広く使いたい人までおすすめできるサーフボードです。
Pintail Lightweight Type II

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Pintail Lightweight Type II |
| タイプ/系統 | ピンテールログ |
| テール形状 | ピンテール |
| フィン設定 | – |
| 適した波質/コンディション | 中〜頭サイズのポイント/ビーチ |
「Pintail Lightweight Type II」は、60年代オリジナルのセミピッグアウトラインへ回帰させたBing Surfboardsのピンテールログです。2001年に設計された旧Pintail Lightweightから、ノーズロッカーとノーズ幅の考え方を見直しています。
ワイドノーズ系のログと比べるとノーズライドの許容範囲は狭く、体重移動の精度が問われます。クラシックな乗り味とターン性能を1本で両立させたい中級以上のロングボーダーにおすすめします。
California Square Type II

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | California Square Type II |
| タイプ/系統 | オールラウンドログ(スクエア) |
| テール形状 | スクエア |
| フィン設定 | – |
| 適した波質/コンディション | 遅い波〜スティープな波 |
「California Square Type II」は、カリフォルニアのポイント、リーフ、ビーチブレイクのすべてに対応する1本を目指したBing Surfboardsのオールラウンドログです。Type Iの性能を広げるため、数え切れない試作を重ねて仕上げられました。
通う波のコンディションが日によって大きく変わる人にとって、守備範囲の広さは大きな武器になります。ログを1本だけ持つならという条件で選ぶサーファーにおすすめしやすいサーフボードです。
California Pintail Type II

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | California Pintail Type II |
| タイプ/系統 | オールラウンドログ(ピン) |
| テール形状 | ピンテール |
| フィン設定 | – |
| 適した波質/コンディション | 遅い波〜スティープな波 |
「California Pintail Type II」は、California Square Type IIのピンテール版として用意されたBing Surfboardsのオールラウンドログです。設計思想とレール構成は共通で、テール形状だけを差し替えた関係にあたります。
同じ設計をテール形状で選び分けられる点が、Bing Surfboardsのラインナップの使いやすさです。速い波を長いラインでつないでいきたいロングボーダーにおすすめします。
Aussie Square

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Aussie Square |
| タイプ/系統 | パワー系ログ |
| テール形状 | スクエア |
| フィン設定 | – |
| 適した波質/コンディション | パワフルでスティープな波 |
「Aussie Square」は、California Square Type IIをベースにパワフルな波とハイスピードへ対応させたBing Surfboardsの派生モデルです。オーストラリアで見られるような掘れるビーチブレイクを想定して設計されています。
裏を返せば、腰以下の力のない波では長さと厚みを持て余します。台風シーズンのように厚みのある波でログを走らせたいサーファーにおすすめのサーフボードです。
Lovebird

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Lovebird |
| タイプ/系統 | オールラウンドログ |
| テール形状 | ダイヤモンド |
| フィン設定 | シングル(9〜10インチ) |
| 適した波質/コンディション | 小波〜頭サイズ |
「Lovebird」は、Chris Del MoroとのコラボレーションによるBing Surfboardsのオールラウンドログです。小波〜頭サイズまでを1本でカバーする守備範囲を持ち、9〜10インチのシングルフィンをシングルボックスに差して使います。
レジンピグメントやファブリックインレイで1本ずつ仕上げが異なり、見た目の個性も際立つモデルです。走りとデザインの両方にこだわりたいロングボーダーにおすすめします。
Pork Chop

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Pork Chop |
| タイプ/系統 | モダンピッグ |
| テール形状 | – |
| フィン設定 | シングル(ウッド) |
| 適した波質/コンディション | ダンピーなビーチブレイク |
「Pork Chop」は、5年以上かけて形にしたとMatt Calvaniが語るBing Surfboardsのモダンピッグです。過去のピッグを現代的な要素で再構成し、見た目の美しさと機能の両立を狙っています。
ダンピーなビーチブレイクのように、短く崩れる波でも走らせやすい性格です。クラシックな見た目のまま扱いやすさも欲しいサーファーにおすすめのサーフボードといえます。
Feral Pig

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Feral Pig |
| タイプ/系統 | ピッグ(コラボ) |
| テール形状 | – |
| フィン設定 | – |
| 適した波質/コンディション | 腰高〜クリーンな波 |
「Feral Pig」は、Surf-A-Pigの創設者Mike BlackとMatt Calvaniの共同プロジェクトから生まれたBing Surfboardsのピッグです。ノーズライダー系のログとは違う、ピッグ本来の乗り味を求めて企画されました。
ボードを回して遊ぶ乗り方が好きなサーファーにはよく合う一方、ノーズライドの安定感を求める人には向きません。クラシックなピッグシェイプを現代の波乗りへ持ち込みたい層におすすめします。
Classic Pig

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Classic Pig |
| タイプ/系統 | クラシックピッグ |
| テール形状 | – |
| フィン設定 | シングル(ウッド) |
| 適した波質/コンディション | – |
「Classic Pig」は、50年代後半〜60年代前半のサーフボードのスタンダードを再現したBing Surfboardsのトリビュートモデルです。当時の作りをそのまま持ち込む方向で仕様が組まれています。
現代のログと比べれば重く、機敏さもありません。60年代の乗り味そのものを味わいたいクラシック志向のサーファーやコレクターにおすすめのサーフボードです。
ミッドレングス|ロングとショートをつなぐ中間サイズ
ロングボードとショートボードの中間サイズにあたる、7フィート前後から8フィート台のBing Surfboardsのサーフボードが集まるカテゴリーです。1本で守備範囲を広げたい人向けで、シングルからクアッドまでフィン設定の幅も広くなっています。比較表に続けて各モデルの詳細を紹介します。
| モデル名 | タイプ/系統 | テール形状 | フィン設定 | ボトム/レール形状 | 適した波質/コンディション |
|---|---|---|---|---|---|
| Slalom | パフォーマンスミッドレングス | – | シングル/クアッド対応 | シングル〜ダブルコンケーブ | サイズ・パワーのある波 |
| Pigformer | ピッグパフォーマー | スワロー | シングル/2+1 | フラットロッカー | 小波・混雑時の代替 |
| Raven | トランジショナル | – | シングル | ディスプレイスメントハル→V | 小〜中規模の波 |
| Pintail Mini | ミッドレングス(ピンテール) | ハードピンテール | 2+1 | フラット→ダブルコンケーブ | パワーの弱い波でも良好 |
| Mini Lovebird | ミッドレングス/ステップアップ | – | – | ディープVコンケーブ | サイズのある日のステップアップ |
Slalom

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Slalom |
| タイプ/系統 | パフォーマンスミッドレングス |
| テール形状 | – |
| フィン設定 | シングル/クアッド対応 |
| 適した波質/コンディション | サイズ・パワーのある波 |
「Slalom」は、カーブ、ドライブ、グライド、スケートを掲げるBing Surfboardsの現行パフォーマンスミッドレングスです。ログとフィッシュの代替として位置づけられ、波が良くなった日に持ち出す1本として設計されています。
小さくパワーのない波では長さを持て余すため、コンディションを選ぶモデルです。ログとフィッシュの間を1本で埋めたい中上級者におすすめします。
Pigformer

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Pigformer |
| タイプ/系統 | ピッグパフォーマー |
| テール形状 | スワロー |
| フィン設定 | シングル/2+1 |
| 適した波質/コンディション | 小波・混雑時の代替 |
「Pigformer」は、Bing SurfboardsのPig Performer Seriesの中心に置かれたピッグパフォーマーです。60年代のグライドと70〜80年代のスタイルを組み合わせるという発想から、ワイドポイントを後方に置いたピッグアウトラインが選ばれています。
フラットなロッカーが効くのは小波で、混雑した日にログの代わりとしても、ショートボードの代わりとしても使えます。1本で守備範囲を広げたいサーファーにおすすめのBing Surfboardsのサーフボードです。
Raven

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Raven |
| タイプ/系統 | トランジショナル |
| テール形状 | – |
| フィン設定 | シングル |
| 適した波質/コンディション | 小〜中規模の波 |
「Raven」は、ロングボードとショートのシングルフィンの間を埋めるBing Surfboardsのトランジショナルモデルです。Karmaのロッカーをベースに、細めのアウトラインでまとめられています。
シングルフィンらしい伸びのあるラインを描きながら、Karmaより大きい波までカバーできる設定です。テールを踏んで走らせるサーフィンをミッドレングスで試したい人におすすめします。
Pintail Mini

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Pintail Mini |
| タイプ/系統 | ミッドレングス(ピンテール) |
| テール形状 | ハードピンテール |
| フィン設定 | 2+1 |
| 適した波質/コンディション | パワーの弱い波でも良好 |
「Pintail Mini」は、Pintail Lightweightのミッドレングス版としてBing Surfboardsが企画したモデルです。ロングボードからミッドレンジへ移る段階を意識しつつ、モダンな要素を取り入れています。
ログの延長線上でサイズを落としたい人や、1本で守備範囲を広げたい人に向きます。ロングボードから次の1本へ進みたいサーファーにおすすめのサーフボードです。
Mini Lovebird

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Mini Lovebird |
| タイプ/系統 | ミッドレングス/ステップアップ |
| テール形状 | – |
| フィン設定 | – |
| 適した波質/コンディション | サイズのある日のステップアップ |
「Mini Lovebird」は、LovebirdをサイズダウンさせたBing Surfboardsのミッドレングスです。ダウンレールからハードエッジへ流れるレール構成と、テールのディープVをそのまま引き継いでいます。
Lovebirdの乗り味を短い長さで欲しい人に向く選択肢です。サイズのある日に持ち出せるBing Surfboardsのサーフボードを探している人にもおすすめできます。
ショートボード|パフォーマンス系とステップアップ
パフォーマンス志向のショートボードと、サイズのある波に向けたステップアップを集めたBing Surfboardsのカテゴリーです。波が良くなった日に選ぶ1本という位置づけで、テール形状とフィン設定によってコンディションへの適性がはっきり分かれます。比較表のあとに各モデルを紹介します。
| モデル名 | タイプ/系統 | テール形状 | フィン設定 | ボトム/レール形状 | 適した波質/コンディション |
|---|---|---|---|---|---|
| Spork | ハイパフォーマンスショートボード | ラウンドピン/スクワッシュ/スワロー | クアッド(5フィンボックス) | ダブルコンケーブ | ビーチ〜ポイントブレイク |
| Cypress | デイリーグローブラー | ワイドスクワッシュ | ツイン+トレーラー標準 | ロッカーやや強め | 腰〜オーバーヘッド |
| Dart | ステップアップ(ラウンドピン) | ラウンドピン/スワロー | – | シングル→ダブルコンケーブ | 中〜大波 |
| Jet Fish | ステップアップフィッシュ | ナロースワロー | カスタム(レイク強め) | ダブルコンケーブ+Vee | 幅広い波サイズに対応 |
| Lotus | レトロシングルフィン/ミニガン | プルドインピン | シングル | ディスプレイスメントハル | 小波〜中規模 |
Spork

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Spork |
| タイプ/系統 | ハイパフォーマンスショートボード |
| テール形状 | ラウンドピン/スクワッシュ/スワロー |
| フィン設定 | クアッド(5フィンボックス) |
| 適した波質/コンディション | ビーチ〜ポイントブレイク |
「Spork」は、Chris Del MoroとMatt Calvaniの共同設計によるBing Surfboardsのハイパフォーマンスショートボードです。ラインナップ中もっともハイパフォーマンスなモデルと公式が説明しており、Chris Del Moroの普段使いとトラベル用のクイバーに定着しています。
「performance made easy」を体現したモデルとして紹介されており、パフォーマンス機でありながらテイクオフの負担を抑えています。ビーチブレイクからポイントブレイクまでコンディションを選ばず攻めたい中上級者におすすめのサーフボードです。
Cypress

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Cypress |
| タイプ/系統 | デイリーグローブラー |
| テール形状 | ワイドスクワッシュ |
| フィン設定 | ツイン+トレーラー標準 |
| 適した波質/コンディション | 腰〜オーバーヘッド |
「Cypress」は、日々のコンディションを走らせるためにBing Surfboardsが設計したデイリーグローブラーです。幅広のノーズと前寄りのワイドポイント、長めのレールラインという構成で、フィッシュ由来の速さを土台にしています。
公式は腰〜頭サイズ以上で持ち味が出ると説明しており、膝腰のダラついた波では速さを活かし切れません。日常的に乗るメインの1本を探しているサーファーにおすすめのBing Surfboardsのサーフボードです。
Dart

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Dart |
| タイプ/系統 | ステップアップ(ラウンドピン) |
| テール形状 | ラウンドピン/スワロー |
| フィン設定 | – |
| 適した波質/コンディション | 中〜大波 |
「Dart」は、中〜大波向けに設計されたBing Surfboardsのステップアップモデルです。ダーツのようなアウトラインと、ステップアップとしての速さと正確さからモデル名が付けられました。
小波での軽快さはフィッシュ系に譲る性格で、狙いどころはサイズが出た日です。普段はフィッシュに乗るサーファーが、波が上がった日用に足すサーフボードとしておすすめします。
Jet Fish

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Jet Fish |
| タイプ/系統 | ステップアップフィッシュ |
| テール形状 | ナロースワロー |
| フィン設定 | カスタム(レイク強め) |
| 適した波質/コンディション | 幅広い波サイズに対応 |
「Jet Fish」は、Bing Surfboardsが6’2″〜7’6″のレンジで展開するステップアップフィッシュです。ステップアップショートボードからミッドレンジまでをカバーする位置づけで、フィッシュの走りを長めのレンジへ持ち込んでいます。
幅広い波サイズに対応する反面、ショートボードのような細かい切り返しは得意ではありません。フィッシュの速さを残しつつサイズのある波にも持ち込みたいサーファーにおすすめのモデルです。
Lotus

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Lotus |
| タイプ/系統 | レトロシングルフィン/ミニガン |
| テール形状 | プルドインピン |
| フィン設定 | シングル |
| 適した波質/コンディション | 小波〜中規模 |
「Lotus」は、BingとDick Brewerが60年代後半に共同設計したシングルフィンショートボードと第一世代ミニガンを、Matt Calvaniが再設計したBing Surfboardsのモデルです。レトロなシングルフィンとミニガンの性格を併せ持ちます。
小波〜中規模の波が主戦場で、テールを蹴ってボードを返すような乗り方には向きません。フィッシュのグライドとシングルフィンのターンを両取りしたいサーファーにおすすめします。
フィッシュ・オルタナティブ|小波を走らせるショートボード
腰〜胸サイズの日常的なコンディションを走らせるための、フィッシュ系とミニシモンズ系を集めたBing Surfboardsのカテゴリーです。クアッド、ツイン、キール、シングルとフィンセットアップの違いが乗り味へ直結するため、比較表ではフィン設定を見比べると選び分けが早くなります。各モデルの詳細は比較表のあとに続きます。
| モデル名 | タイプ/系統 | テール形状 | フィン設定 | ボトム/レール形状 | 適した波質/コンディション |
|---|---|---|---|---|---|
| Dharma | モダンレトロフィッシュ | バットテール | クアッド | フラットノーズロッカー | クリーンな波・チューブ |
| Dharma 2.0 | モダンレトロフィッシュ(進化版) | – | – | – | より大きく掘れた波にも対応 |
| Swee Pea | フィッシュ系オルタナティブ | ワイドラウンド | – | シングルディープコンケーブ | 小波〜頭サイズ以上 |
| Sunfish | キールフィッシュ | – | キール(Sea Shepherd等) | – | パワーのある波にも対応 |
| Twin Fin Fish | ツインフィンフィッシュ | – | ツイン(キール) | – | あらゆるサイズの波 |
| Quad Fish | クアッドフィッシュ | – | クアッド標準 | – | – |
| Puck | ミニシモンズ系オルタナティブ | アークテール | クアッド | ロールエントリー→Vee | モッシュな小波 |
| Puck 2.0 | ミニシモンズ系オルタナティブ(進化版) | リバースアーク | – | ノーズロッカーをフラット化 | 掘れたコンディションにも対応 |
| Speed Square | ショートツインフィン | – | スモールツインキール | ストレートコンケーブ | – |
Dharma

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Dharma |
| タイプ/系統 | モダンレトロフィッシュ |
| テール形状 | バットテール |
| フィン設定 | クアッド |
| 適した波質/コンディション | クリーンな波・チューブ |
「Dharma」は、モダンサーフィンとレトロフィッシュの乗り味をブレンドしたBing Surfboardsの人気オルタナティブです。国内でも取扱店が複数あり、ブランドの中では比較的入手しやすいモデルにあたります。
クリーンな波やチューブになるセクションで持ち味が出ます。前足で走らせながら後ろ足でターンも入れたいサーファーにおすすめのサーフボードです。
Dharma 2.0

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Dharma 2.0 |
| タイプ/系統 | モダンレトロフィッシュ(進化版) |
| テール形状 | – |
| フィン設定 | – |
| 適した波質/コンディション | より大きく掘れた波にも対応 |
「Dharma 2.0」は、オリジナルDharmaからノーズとテールのボリュームを落としたBing Surfboardsの進化版です。グライドとパドルの速さは残したまま、対応できる波の幅を広げています。
反面、膝腰の力のない波での浮力はオリジナルDharmaに一歩譲る形です。Dharmaを乗り込んだうえで、もう少しサイズのある波にも対応させたいサーファーにおすすめします。
Swee Pea

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Swee Pea |
| タイプ/系統 | フィッシュ系オルタナティブ |
| テール形状 | ワイドラウンド |
| フィン設定 | – |
| 適した波質/コンディション | 小波〜頭サイズ以上 |
「Swee Pea」は、Dharmaを1シーズン乗り込んだMatt Calvaniが発展させたBing Surfboardsのフィッシュ系オルタナティブです。ワイドポイントをやや後方へ移し、ノーズとテールを絞り込んでいます。
小波〜頭サイズ以上まで守備範囲が広く、1本で通えるオルタナティブを探している人に向きます。Dharmaより攻めた乗り方をしたいサーファーにおすすめのサーフボードです。
Sunfish

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Sunfish |
| タイプ/系統 | キールフィッシュ |
| テール形状 | – |
| フィン設定 | キール(Sea Shepherd等) |
| 適した波質/コンディション | パワーのある波にも対応 |
「Sunfish」は、キールフィンのテンプレートを先に決めてから形を起こすという、通常と逆の手順で生まれたBing Surfboardsのキールフィッシュです。フィンありきで設計されているため、キール特有の伸びる走りを引き出しやすくなっています。
パワーのある波にも対応するため、小波専用のフィッシュとは使い方が変わります。腰まわりの小波を軸にしつつ、サイズが出た日も同じサーフボードで入りたい人におすすめです。
Twin Fin Fish

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Twin Fin Fish |
| タイプ/系統 | ツインフィンフィッシュ |
| テール形状 | – |
| フィン設定 | ツイン(キール) |
| 適した波質/コンディション | あらゆるサイズの波 |
「Twin Fin Fish」は、Concave Keelの前身にあたるBing Surfboardsのツインフィンフィッシュです。1970年代のキールアウトラインを持ち、レトロフィッシュの基本形を現行ラインで押さえたモデルになります。
あらゆるサイズの波に対応するとされる一方、細かいトップターンの連続はクアッド系に譲ります。オーソドックスなレトロフィッシュの乗り味を現行ラインから選びたいサーファーにおすすめのサーフボードです。
Quad Fish

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Quad Fish |
| タイプ/系統 | クアッドフィッシュ |
| テール形状 | – |
| フィン設定 | クアッド標準 |
| 適した波質/コンディション | – |
「Quad Fish」は、ダウンザラインの速さを重視して設計されたBing Surfboardsのクアッドフィンフィッシュです。カーブの多いQ4に対して、より直線的なアウトラインでまとめられています。
波の面を長くつないで走る乗り方に向き、テールを大きく振る動きは得意ではありません。ラインを引いて速さを稼ぐサーフィンが好きな人におすすめのBing Surfboardsのサーフボードです。
Puck

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Puck |
| タイプ/系統 | ミニシモンズ系オルタナティブ |
| テール形状 | アークテール |
| フィン設定 | クアッド |
| 適した波質/コンディション | モッシュな小波 |
「Puck」は、キールフィッシュのバックサイドでの弱点を埋めるためにBing Surfboardsがミニシモンズ系の設計から発展させたモデルです。短くワイドなアウトラインで、小波の少ないパワーを推進力へ変えます。
サイズが出て面が張る日には長さが足りず、走りが物足りなくなります。膝腰の小波で短いサーフボードを機敏に動かしたいサーファーにおすすめです。
Puck 2.0

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Puck 2.0 |
| タイプ/系統 | ミニシモンズ系オルタナティブ(進化版) |
| テール形状 | リバースアーク |
| フィン設定 | – |
| 適した波質/コンディション | 掘れたコンディションにも対応 |
「Puck 2.0」は、オリジナルPuckより細く薄く仕上げたBing Surfboardsのミニシモンズ系オルタナティブの2世代目です。テールはアークを反転させたリバースアークへ変わっています。
浮力が落ちたぶん、パドルの軽さはオリジナルPuckに譲ります。Puckの乗り味をより攻めた方向へ振りたい経験者におすすめのBing Surfboardsのサーフボードです。
Speed Square

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Speed Square |
| タイプ/系統 | ショートツインフィン |
| テール形状 | – |
| フィン設定 | スモールツインキール |
| 適した波質/コンディション | – |
「Speed Square」は、チームライダーのChris Del Moroが子どもの頃に乗ったブギーボードMach-77の記憶から着想し、Matt Calvaniと形にしたBing Surfboardsのショートツインフィンです。
極端に短いぶん、テイクオフの位置取りや波の見極めがそのまま結果へ出る性格です。国内の小さい波でとにかく短いサーフボードを試したいサーファーにおすすめのモデルです。
まとめ
この記事では、Bing Surfboardsの成り立ちと設計思想を解説し、国内の取扱店で流通が確認できた現行のサーフボードをカテゴリー別に比較しました。1959年創業のカリフォルニアのブランドで、ハンドシェイプによる少量生産と「performance made easy」という設計思想が全モデルの土台になっています。
日本には単独の総輸入代理店がなく、取扱ショップ経由のオーダーが基本です。乗りたいモデルとサイズの見当をつけてから相談すると話が早く進みますので、気になるモデルを絞り込んだうえでショップへ問い合わせてみてください。Bing Surfboardsのサーフボード選びの参考になれば嬉しいです。


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