- Surftechのサーフボードは種類が多くて、どのモデルを選べばいいかわからない
- 構造(テクノロジー)が変わると、乗り味の何がどう変わるのか知りたい
- 初心者でも扱いやすいSurftechのサーフボードはどれ?
「Surftech」は1989年創業のサーフボード製造を主力とするアメリカのブランドで、世界的シェイパーの名作デザインを正規に預かって量産する独自の立ち位置を築いてきたサーフィンブランドです。EPS(発泡ポリスチレン)コアをモールドで成形する先進コンポジット工法と、同サイズのPUボードを上回る軽さや耐久性に定評があります。
この記事では、Surftechの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、2026年の日本正規ラインナップのサーフボードを全モデル比較します。ボードタイプ別のおすすめモデルも紹介しますので、Surftechのサーフボードが気になっている人はぜひチェックしてください。
Surftechとは世界的シェイパーの名作を最新構造で再現するサーフボードブランド
Surftech(サーフテック)は1989年にアメリカで創業したサーフボードブランドで、自社でシェイプするのではなく、世界的シェイパーのデザインをモールド成形と先進コンポジット構造で高精度に再現する「構造の会社」という立ち位置にあります。
日本ではオンズカンパニーが輸入元となり、毎年の日本語カタログとともにSurftechのサーフボードが正規流通しています。日本語公式サイトは現行ラインナップを反映していないため、2026年のモデルや構造を確認するなら輸入元のカタログを見るのが確実です。
Surftechのブランドコンセプト
Surftechが掲げるコンセプトは「ICONIC DESIGNS, METICULOUSLY REPLICATED AND PAIRED WITH CUTTING-EDGE TECHNOLOGY」、つまり名作デザインを精密に再現し、最先端テクノロジーと組み合わせるというものです。
サーファー側から見れば、憧れのシェイパーのシェイプに、量産品としての手に入れやすさで乗れるということです。Gerry Lopez本人が「自分では同じ品質と規模でボードを作れない」と語るほど、Surftechの再現精度はシェイパーからも評価されています。
Surftechの特徴・強み
Surftechのサーフボードの最大の強みは、軽くて壊れにくいという構造面の優位性です。EPSコアをモールドで成形し、エポキシ樹脂とグラス、モデルによってカーボンやウッドベニアを積層する工法により、同サイズのPUボードより軽く、高い耐衝撃性と破断強度を確保しています。
一方で、「硬い」「弾かれる」という声がPUボードに慣れたサーファーから出るのも事実です。Surftechはこの点に対して構造のバリエーションで応えており、どのモデルを選ぶかと同じくらい、どの構造を選ぶかが乗り味を左右します。
Surftechが手を組む世界的シェイパー
Surftechはブランド設立当初から、サーフボード史に名を残すシェイパーとパートナーシップを結んできました。Gerry LopezやDonald Takayama、Timmy Patterson、Wayne Rich、AIPA(Ben Aipa)、Roger Hinds、Walden、Mickey Munozといった名義が並びます。
Donald Takayamaのように、20年以上にわたる協業を経て他界したあともSurftechがデザインを受け継いでいるシェイパーもいます。名作が廃番にならず現行で手に入るのは、ライセンス生産というSurftechの仕組みならではです。
Surftechの日本での流通と評判
日本国内では、静岡県御前崎市のオンズカンパニーがSurftechの輸入元となり、毎年日本語カタログを発行して正規流通させています。全国のサーフショップと大手ECで新品の正規品が手に入り、SHORT BOARDSからLONG BOARDSまでカテゴリー別に取り扱われています。
注意したいのは、Surftechは並行輸入品や中古も多く出回っている点です。正規品には輸入元経由の保証が付くため、長く使うつもりなら正規取扱店で購入する意味は小さくありません。
Surftechの機能とテクノロジー
Surftechのサーフボードを選ぶうえで、モデル名と同じくらい重要なのが構造(テクノロジー)です。同じシェイプでも構造が変われば、重さもしなりも乗り味も耐久性も変わります。2026年の日本正規ラインナップで採用されている6つの構造を、素材構成と狙いをセットで解説します。
Surftechのサーフボードに採用されている主な構造(テクノロジー)は以下の6つです。
- Tuflite Professional|35年の集大成となるモールド構造の最上位
- Tuflite|ウッドベニアのサンドイッチ構造が生む粘りと耐久性
- Fusion-HD|ウッドストリンガー入りEPSの扱いやすい万能構造
- Fusion Pro|カーボンストリンガーで反応を高めたパフォーマンス仕様
- Natural Fiber Technology (NFT)|フラックスファイバーが生む自然な乗り味
- Fusion True Ride|PUコアで再現するクラシックなフィーリング
Tuflite Professional|35年の集大成となるモールド構造の最上位
Tuflite Professionalは、Surftechが35年にわたるテストとモールド構造の改良を重ねて到達した最上位の構造です。2024年に発表された比較的新しい世代で、プロレベルの品質をすべてのサーファーに届けるという狙いで設計されています。
軽いコアで浮いた重量分を保護層に回しているため、扱いやすさと丈夫さがぶつかりません。踏み込みへの反応が軽く、それでいてリーフや岩場でも神経質にならずに済むため、日常的に海に入り、ボードを消耗品にしたくないサーファーにおすすめの構造です。
Tuflite|ウッドベニアのサンドイッチ構造が生む粘りと耐久性
TufliteはSurftechの名を世に知らしめた看板構造で、1989年の登場以来、サーフボードの量産に先進コンポジットを持ち込んだ工法として知られています。クローズドセルEPSコアを軸に、多層の補強を重ねる構成です。
反発が急に立ち上がらず、板が粘ってから走り出す感覚があるため、大きなボードとの相性が良い構造でもあります。ロングボードや高浮力のミッドレングスで、タフさと素直な走りを両立させたいサーファーにおすすめできます。
Fusion-HD|ウッドストリンガー入りEPSの扱いやすい万能構造
Fusion-HDは、フューズドセルEPSコアにクリアHDエポキシ樹脂を組み合わせた、Surftechの中でも扱いやすさに寄せた構造です。ラインナップの中心を担い、フィッシュからミッドレングスまで幅広く採用されています。
ウッドストリンガーのしなりは立ち上がりが穏やかで、EPSにありがちな弾かれる感覚が出にくくなります。毎回持ち出す1本として、軽さと素直さのバランスを重視するサーファーにおすすめの構造です。
Fusion Pro|カーボンストリンガーで反応を高めたパフォーマンス仕様
Fusion Proは、SurftechのEPS/エポキシ構造をプロレベルの性能と耐久性に振り上げた仕様です。フューズドセルのストリンガーレスEPSコアを土台に、Eグラス、バイアックスグラス、エンジニアードカーボンテープを重ねます。
反応が速いぶん、踏み込んだ力がそのまま加速に変わる硬質な乗り味になります。ハイパフォーマンスなショートボードやツインフィンで、軽快さと反発を最優先する中級者以上のサーファーにおすすめの構造です。
Natural Fiber Technology (NFT)|フラックスファイバーが生む自然な乗り味
Natural Fiber Technology(NFT)は、補強繊維の体積の半分を天然由来のフラックス(亜麻)ファイバーに置き換えた構造です。EPSコアにクリアHDエポキシ樹脂、天然繊維の補強、Eグラスを重ね、真空バッグで加圧して積層します。
グラスファイバーの白ではなく、亜麻の色がそのまま出る見た目もNFTならではです。乗り味の自然さを優先するサーファー、ロングボードやグライダーで大きなボードの硬さが気になっていた人におすすめします。
Fusion True Ride|PUコアで再現するクラシックなフィーリング
Fusion True Rideは、SurftechがあえてEPSを使わず、高密度PU(ポリウレタン)コアとPE(ポリエステル)樹脂で組み上げる構造です。従来工法のサーフボードに近い素材構成を選んでいる点が、ほかの5つと大きく異なります。
PUコア特有の沈み込みと粘りがあるため、水面に浮きすぎず、レールが入っていく感覚が残ります。EPSの浮力の強さや硬さが好きになれないサーファー、クラシックな乗り味のままモールド成形の精度を得たい人におすすめの構造です。
Surftechサーフボードの全種類の違いを比較
Surftechのサーフボードは、2026年の日本正規ラインナップをボードタイプ別に6つのグループへ整理すると違いが見えてきます。比較の軸になるのは、ボードタイプ、シェイパー、構造、フィンシステムの4つです。
Surftechの全サーフボードを以下のボードタイプ別に6グループへ整理して比較します。
- ショートボード|Timmy Pattersonのハイパフォーマンスモデル
- フィッシュ・ツインフィン|小波を速く走らせる4モデル
- ミッドレングス・ファンボード|波数を稼げる7モデル
- ロングボード(ノーズライダー系)|クラシックな走りとノーズライドの6モデル
- ロングボード(パフォーマンス系)|攻めるための3モデル
- グライダー|圧倒的な滑走距離を狙う2モデル
ショートボード|Timmy Pattersonのハイパフォーマンスモデル
Timmy PattersonがFusion Pro構造で手掛ける、Surftechの日本正規ラインナップで最もハイパフォーマンス寄りのグループです。いずれも5’6″〜6’4″の細かい刻みで展開されるため、体重と技量に合わせて容量を詰められます。比較表のあとに各モデルの詳細を紹介します。
| モデル名 | シェイパー | 構造 | フィンシステム | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ALLEY RAT | Timmy Patterson | Fusion Pro | Futures | スピードと機敏性を両立したHP系 |
| GAS PEDAL | Timmy Patterson | Fusion Pro | Futures | 腰高から頭上まで対応する高速機 |
| SYNTHETIC 84 | Timmy Patterson | Fusion Pro | Futures | 波を掴みやすい万能ショート |
ALLEY RAT

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | ALLEY RAT |
| シェイパー | Timmy Patterson |
| 構造 | Fusion Pro |
| フィンシステム | Futures |
| 対象レベル | 中上級者 |
「ALLEY RAT」は、WSLツアーから世界各地のリーフブレイクまで最高峰の現場で使われるボードを削ってきたTimmy Pattersonの設計思想を、そのまま形にしたSurftechのショートボードです。ラインナップの中でも最も先鋭的な位置にあります。
ボトムはフロントフットの下のシングルコンケーブからフィン周りでダブルへ移り、テールで平らに抜ける構成です。掘れた波でトップからボトムまで攻め切りたい中上級者、普段からハイパフォーマンスショートに乗っていて硬めのEPS構造も乗りこなせるサーファーにおすすめします。
GAS PEDAL

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | GAS PEDAL |
| シェイパー | Timmy Patterson |
| 構造 | Fusion Pro |
| フィンシステム | Futures |
| 対象レベル | 中級者以上 |
「GAS PEDAL」は、名前のとおりアクセルを踏み込むためのSurftechのショートボードで、ダルいセクションを走り抜けるスピードを最優先に設計されています。腰以下の力のない波からオーバーヘッドまで、コンディションを選ばず使える汎用性が持ち味です。
日本のホームブレイクで多い切れの悪い波でも、スピードを落としたくないサーファーに向く1本です。Fusion Pro構造のおかげでカスタムボードのような軽快さと量産構造の強度が両立しているため、1本でオールコンディションを賄いたい中級者以上におすすめできます。
SYNTHETIC 84

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | SYNTHETIC 84 |
| シェイパー | Timmy Patterson |
| 構造 | Fusion Pro |
| フィンシステム | Futures |
| 対象レベル | 中級者 |
「SYNTHETIC 84」は、Timmy Pattersonが1980年代に立ち上げた最初のレーベル「Synthetic Surfboards」へのオマージュで、当時のボードの美点を現代のシェイプに落とし込んだSurftechのショートボードです。
公式は普段のショートボードより2インチ短いサイズを推奨しており、浮力を味方につけたまま波数を増やせます。ハイパフォーマンスショートに乗りたいものの「ALLEY RAT」ほど攻めた形状は不安という中級者、体重があってショートボードの浮力に悩んでいるサーファーにおすすめのモデルです。
フィッシュ・ツインフィン|小波を速く走らせる4モデル
サイズのない波でもボードを走らせることに主眼を置いた、フィッシュ系とツインフィン系のグループです。日本のホームブレイクで出番が多いカテゴリーで、レトロな乗り味を重視したモデルからモダンなパフォーマンス志向まで性格が分かれます。比較表に続けて各モデルを解説します。
| モデル名 | シェイパー | 構造 | フィンシステム | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| S-TWIN | Timmy Patterson | Fusion Pro | Futures | 小波で活きる俊敏なツインフィン |
| DEVIL FISH | Timmy Patterson | Fusion-HD | Futures | レールを効かせる高速フィッシュ |
| SOMETHING FISHY | Gerry Lopez | Fusion-HD/Fusion True Ride | Futures | 構造を選べる高速フィッシュ |
| HUMU FISH | Donald Takayama | Tuflite Professional | FCS II | 最速クラスの万能フィッシュ |
S-TWIN

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | S-TWIN |
| シェイパー | Timmy Patterson |
| 構造 | Fusion Pro |
| フィンシステム | Futures |
| 対象レベル | 中級者以上 |
「S-TWIN」は、名作シャーマン系ラウンドノーズフィッシュのアウトラインを起点に、Timmy Pattersonが世界中のサーファーとの共同作業で磨き続けてきたSurftechのモダンツインです。ノースショアからブラジルのビーチブレイク、カリフォルニアまで、場所を選ばずに機能します。
ローロッカーで小さく緩い波に強く、ツインに小さなセンタートレーラーを足すセッティングを前提に設計されています。ツインフィンのスピードとルースさを味わいたいものの、抜けてしまう感覚は避けたい中級者以上、スラスターからツインへの1本目を探しているサーファーにおすすめです。
DEVIL FISH

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | DEVIL FISH |
| シェイパー | Timmy Patterson |
| 構造 | Fusion-HD |
| フィンシステム | Futures |
| 対象レベル | 中級者 |
「DEVIL FISH」は、レトロフィッシュのコンセプトを出発点に、スピードと機動性を現代的に引き上げたTimmy Pattersonのフィッシュで、Surftechは扱いやすいFusion-HD構造で仕上げています。夏場の力のない波を楽しむための1本という位置づけです。
小波でもレールを使ったサーフィンをしたい中級者、レトロフィッシュの緩さが物足りなかったサーファーにおすすめのモデルです。Fusion-HD構造のウッドストリンガーが素直なしなりを生み、スピードに乗ったままの切り返しを支えます。
SOMETHING FISHY

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | SOMETHING FISHY |
| シェイパー | Gerry Lopez |
| 構造 | Fusion-HD/Fusion True Ride |
| フィンシステム | Futures |
| 対象レベル | – |
「SOMETHING FISHY」は、1970年代初頭にSteve Lisが生んだフィッシュの原型に、Gerry Lopezがレールとボトム、ロッカーの解釈を加えたSurftechのフィッシュです。日本正規ではFusion-HDとFusion True Rideの2構造が用意されています。
同じシェイプで乗り味だけを選べるモデルは多くありません。レトロフィッシュ好きのサーファー、構造を指名して選びたい人におすすめで、日常的に攻めるならFusion-HD、トリムを楽しむならFusion True Rideという分け方が目安になります。
HUMU FISH

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | HUMU FISH |
| シェイパー | Donald Takayama |
| 構造 | Tuflite Professional |
| フィンシステム | FCS II |
| 対象レベル | 中上級者 |
「HUMU FISH」は、Donald Takayamaのフィッシュデザインを再構築したクラシック由来のモデルで、Surftechが自社最上位のTuflite Professional構造で仕上げています。過去のデザインをそのまま復刻したのではなく、速さとターンの鋭さを現代的に引き上げた再解釈です。
フィンシステムはFCS IIなので、フィン交換で性格を調整できるのも使いやすいところです。Donald Takayamaのシェイプに乗ってみたいサーファー、フィッシュでありながら反応の速さとTuflite Professionalの耐久性を求める中上級者におすすめします。
ミッドレングス・ファンボード|波数を稼げる7モデル
6’0″〜8’4″という、日本のコンディションで最も出番が多いレンジのグループです。Surftechの中でも選択肢が多く、パフォーマンス志向のモデルから浮力重視のモデルまで性格の幅が広くなっています。比較表のあとに、それぞれの違いを詳しく解説します。
| モデル名 | シェイパー | 構造 | フィンシステム | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| MODERN SWALLOW | AIPA | NFT | Futures | 小波もこなす攻めのスワローテール |
| LITTLE DARLIN | Gerry Lopez | Fusion-HD | Futures | 軽快な操作性でパワーウェーブにも対応 |
| BLUE FIN | Timmy Patterson | Fusion-HD | Futures | 波を掴みやすい汎用ミッドレングス |
| SCORPION 2 | Donald Takayama | Tuflite Professional | センター+FCS II | 小波からオーバーヘッドまで対応 |
| BIG BOY STING | AIPA | Fusion-HD | センター+Futures | 大柄なサーファー向けの力強い一本 |
| TAMAGO | Roger Hinds | Fusion-HD | Futures | 波を選ばないワンボードクイバー |
| MINI MEGA MAGIC | Walden | Tuflite | FCS II | 大柄でも扱えるスポーティ機 |
MODERN SWALLOW

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | MODERN SWALLOW |
| シェイパー | AIPA |
| 構造 | NFT |
| フィンシステム | Futures |
| 対象レベル | 中級者 |
「MODERN SWALLOW」は、AIPAのレガシーを受け継ぎつつスピードとスタイル、汎用性を組み合わせたSurftechのミッドレングス(6〜8フィート台の中間の長さのボード)です。波を掴みやすく、流れるようなつながりを狙って設計されています。
NFT構造のフラックスファイバーが振動を吸収し、EPSにありがちな硬さを抑えたマイルドな乗り味に仕上げています。標準的なショートボードに代わる選択肢を探している中級者、ミッドレングスでもレールを使って攻めたいサーファーにおすすめです。
LITTLE DARLIN

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | LITTLE DARLIN |
| シェイパー | Gerry Lopez |
| 構造 | Fusion-HD |
| フィンシステム | Futures |
| 対象レベル | 中上級者 |
「LITTLE DARLIN」は、Gerry Lopezの定番「Cheater Model」から進化したSurftechのミッドレングスで、幅を絞り込むことでパフォーマンスを引き上げたモデルです。ずるをしているように感じるほど乗りやすい、と評されてきました。
Fusion-HD構造のウッドストリンガーがレスポンスを足し、軽さと粘りのバランスを取っています。ミッドレングスに楽さだけでなくパワフルな波での信頼性も求める中上級者、波数と攻めの両方を1本で取りたいサーファーにおすすめします。
BLUE FIN

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | BLUE FIN |
| シェイパー | Timmy Patterson |
| 構造 | Fusion-HD |
| フィンシステム | Futures |
| 対象レベル | 中級者 |
「BLUE FIN」は、6’6″〜7’10″というショートなミッドレングスレンジに特化して設計された、Timmy PattersonとSurftechの汎用モデルです。通常のショートボードより少し長く、浮力のある選択肢を探しているサーファーに向けて作られています。
ボトムに通したシングルからダブルのコンケーブがスピードを生むため、小さい日はクルーズ、サイズのある日はレールtoレールという使い分けができます。ショートボードから乗り換えて波数を増やしたい中級者におすすめのミッドレングスです。
SCORPION 2

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | SCORPION 2 |
| シェイパー | Donald Takayama |
| 構造 | Tuflite Professional |
| フィンシステム | センター+FCS II |
| 対象レベル | 中級者以上 |
「SCORPION 2」は、Donald Takayamaの人気モデル「Scorpion」を、テールを広く、ノーズを狭く、全体を丸めた方向に再設計したSurftechのミッドレングスです。5’10″〜7’4″と、このグループで最も短い側までカバーします。
Tuflite Professional構造による高い耐久性は、毎日のように海に入るサーファーほど効いてきます。短めのミッドレングスで機動力を確保したいサーファー、フィンセッティングを変えて1本を使い分けたい中級者以上におすすめです。
BIG BOY STING

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | BIG BOY STING |
| シェイパー | AIPA |
| 構造 | Fusion-HD |
| フィンシステム | センター+Futures |
| 対象レベル | 中上級者 |
「BIG BOY STING」は、95kg超のサーファーのために設計されたAIPAの代表作で、Surftechのミッドレングスの中でも独自の位置にあるモデルです。Ben Aipaがオアフ島サウスショアで実証し、2000年代を通じて数百本規模のテストを重ねて磨かれました。
フィンは7’0″以上が4+1、6’8″以下が5フィンセットアップで、フラットなセクションを走るクアッドと、パワーのある波で押さえの効く2+1を状況で使い分けられます。体重があって浮力とパフォーマンスを両立させたいサーファー、ふくらんだだけの板ではないパワーサーフィン用の1本を探している中上級者におすすめします。
TAMAGO

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | TAMAGO |
| シェイパー | Roger Hinds |
| 構造 | Fusion-HD |
| フィンシステム | Futures |
| 対象レベル | 初中級者 |
「TAMAGO」は、その名のとおり卵形のアウトラインを持つRoger HindsとSurftechのミッドレングスで、カジュアルなクルージングからパフォーマンスサーフィンまで、乗り手とコンディション次第で表情が変わるワンボードクイバーです。
フィン次第で性格が大きく変わるモデルなので、フィン選びが仕上げになります。とにかく波数を増やして楽しみたいサーファー、1本でどんなコンディションにも対応できるボードを探している初中級者におすすめです。
MINI MEGA MAGIC

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | MINI MEGA MAGIC |
| シェイパー | Walden |
| 構造 | Tuflite |
| フィンシステム | FCS II |
| 対象レベル | 初中級者 |
「MINI MEGA MAGIC」は、Waldenの人気ロングボード「Mega Magic」を短くしたスポーティ版で、Surftechが体重のあるサーファー向けの大きめのショートボードとして展開しているモデルです。短めのロングボードである「MEGA MAGIC」とは狙いが明確に違います。
フィンシステムはFCS IIで、セッティングを変えれば走らせ方も調整できます。体重があってショートボードでは浮力が足りないサーファー、ロングボードは大きすぎるけれど浮力は欲しいという初中級者におすすめのモデルです。
ロングボード(ノーズライダー系)|クラシックな走りとノーズライドの6モデル
トリム(波の斜面を滑走する動作)とノーズライド(ボードの先端に立つ技)を主眼に置いたSurftechのロングボードのグループです。Donald TakayamaやWayne Rich、Roger Hinds、Gerry Lopez、Waldenと、名だたるシェイパーのノーズライダーが揃います。比較表に続けて、それぞれの性格を解説します。
| モデル名 | シェイパー | 構造 | フィンシステム | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| IN THE PINK | Donald Takayama | Tuflite Professional | センター+FCS II | ハイパフォーマンスな万能ノーズライダー |
| DT-2 | Donald Takayama | Tuflite Professional | センター+FCS II | ターン/トリム/ノーズライドの万能機 |
| WILDCARD 3 | Wayne Rich | NFT | シングル | ノーズライドと旋回を両立 |
| LONG HAUL | Gerry Lopez | Fusion True Ride | シングル | 広いノーズで安定したノーズライド |
| RENAISSANCE | Roger Hinds | Tuflite | シングル | クラシックと現代設計を融合した高速滑走 |
| MEGA MAGIC | Walden | Tuflite | センター+FCS II | 実寸より大きく浮く高浮力設計 |
IN THE PINK

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | IN THE PINK |
| シェイパー | Donald Takayama |
| 構造 | Tuflite Professional |
| フィンシステム | センター+FCS II |
| 対象レベル | 初中級者 |
「IN THE PINK」は、Donald Takayamaのレンジで最も愛され、最も求められてきたモデルで、Surftechが「究極のハイパフォーマンス・ノーズライダー」と位置づけるロングボードです。
日本正規は8’6″〜9’6″の4サイズ展開で、体重に対して余裕のあるボリュームを選べばノーズへの歩きも安定します。ロングボードを1本に絞りたいサーファー、これからノーズライドを本格的に練習したい初中級者におすすめです。
DT-2

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | DT-2 |
| シェイパー | Donald Takayama |
| 構造 | Tuflite Professional |
| フィンシステム | センター+FCS II |
| 対象レベル | – |
「DT-2」は、Donald Takayamaのオールラウンダーと位置づけられるSurftechのロングボードで、「DT-1」よりもノーズライドに比重を置いて設計されたモデルです。
構造はTuflite Professional、フィンはセンター+FCS IIのセッティングです。ワンボードクイバーとして信頼できるロングボードを探しているサーファー、コンディションを選ばず1本で通したい人におすすめします。
WILDCARD 3

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | WILDCARD 3 |
| シェイパー | Wayne Rich |
| 構造 | NFT |
| フィンシステム | シングル |
| 対象レベル | 中上級者 |
「WILDCARD 3」は、Wayne RichがMalibu Surfing Association/Club Classicで3連覇を達成したときのシェイプを、現代版に更新したSurftechのロングボードです。競技実績に裏打ちされたノーズライダーになります。
ボードは前がノーズライド用、中央がトリム用、テール寄りがターン用という3つの面で構成され、ロールドボトムが後ろ3分の1で落ち着くことで安定性と操作性を両立します。ノーズライドを最優先しつつターンも妥協したくない中上級者におすすめの1本です。
LONG HAUL

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | LONG HAUL |
| シェイパー | Gerry Lopez |
| 構造 | Fusion True Ride |
| フィンシステム | シングル |
| 対象レベル | – |
「LONG HAUL」は、Gerry LopezがSurftechと手掛けるノーズライド特化のロングボードで、ハングテンやチーターファイブを決めやすくすることを狙って設計されています。
日本正規はPUコアのFusion True Ride構造で、EPS特有の浮きの強さや硬さを嫌うロングボーダーに向いた乗り味になっています。ノーズライドの練習に本腰を入れたいサーファー、クラシックな感触のロングボードを探している人におすすめします。
RENAISSANCE

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | RENAISSANCE |
| シェイパー | Roger Hinds |
| 構造 | Tuflite |
| フィンシステム | シングル |
| 対象レベル | – |
「RENAISSANCE」は、再生を意味する名のとおり、Roger Hindsが自身の初期から現在までのデザインの美点を集約し、1960年代のロングボード黄金期のプランシェイプを現代解釈で復活させたSurftechのロングボードです。
Tuflite構造で9’4″と10’0″の2サイズ展開、フィンはシングルです。クラシックなロングボードの佇まいと現代の走りを両立させたいサーファー、1本で完結するロングボードクイバーを求める人におすすめします。
MEGA MAGIC

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | MEGA MAGIC |
| シェイパー | Walden |
| 構造 | Tuflite |
| フィンシステム | センター+FCS II |
| 対象レベル | 初心者〜中級者 |
「MEGA MAGIC」は、Waldenの高浮力ロングボードで、実寸より30〜45cm長いボードのように浮くことを狙ってSurftechが展開しているモデルです。普段10フィートクラスに乗る体格のサーファーが、浮力と安定性を犠牲にせず9’0″に乗れるという設計意図があります。
Tuflite構造による耐久性と、センター+FCS IIのフィンセッティングも扱いやすさに寄っています。体格があってロングボードの浮力に不満があるサーファー、安定性を最優先したい初心者〜中級者におすすめのモデルです。
ロングボード(パフォーマンス系)|攻めるための3モデル
トリムとノーズライドよりも、ターンとドライブに軸足を置いたSurftechのロングボードのグループです。ノーズに乗って流すのではなく、テールを踏んでボードを返す走り方に応えるモデルが揃います。比較表のあとに各モデルの詳細を紹介します。
| モデル名 | シェイパー | 構造 | フィンシステム | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| THE PRO MOD 2 | Wayne Rich | NFT | センター+Futures | スピードと精度で攻める万能機 |
| THE CHECKMATE | Wayne Rich | NFT | シングル | ターンとノーズライドを両立 |
| BIG BROTHER STING | AIPA | Tuflite | センター+Futures | マッシーな波も突き抜ける安定機 |
THE PRO MOD 2

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | THE PRO MOD 2 |
| シェイパー | Wayne Rich |
| 構造 | NFT |
| フィンシステム | センター+Futures |
| 対象レベル | 上級者 |
「THE PRO MOD 2」は、Wayne Richの最も進歩的なロングボードデザインとして、スピードとコントロール、精度を求めるサーファーに向けてSurftechが展開するハイパフォーマンスロングボードです。伝統的なロギングの感触を失わずに攻めるという設計思想が核にあります。
アウトラインには伝統的な要素も残されているため、グライドやトリム、ノーズに立つ時間も成立します。クリティカルなマニューバーを求める上級ロングボーダー、掘れたセクションでも攻め切りたいサーファーにおすすめの1本です。
THE CHECKMATE

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | THE CHECKMATE |
| シェイパー | Wayne Rich |
| 構造 | NFT |
| フィンシステム | シングル |
| 対象レベル | 中上級者 |
「THE CHECKMATE」は、Wayne Richが1980年代にDewey WeberとDonald Takayamaのコンテスト用として設計したロングボードで、Surftechが日本正規ではNFT構造で展開しているモデルです。ロングボード競技が復興した時代に生まれた出自を持ちます。
テールに忍ばせたハードエッジがタイトなターンでのドライブを支え、ノーズに入れた軽いコンケーブがノーズライド時の揚力と加速を作ります。1本でコンテスト志向のターンとクラシックなノーズライドの両方を成立させたい中上級者におすすめです。
BIG BROTHER STING

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | BIG BROTHER STING |
| シェイパー | AIPA |
| 構造 | Tuflite |
| フィンシステム | センター+Futures |
| 対象レベル | 中上級者 |
「BIG BROTHER STING」は、Ben Aipaの定番ロングボードで、最もマッシーなコンディションを力技で走り抜けるためのハイパフォーマンス・タンクとSurftechが位置づけるモデルです。
8’0″〜10’0″の3サイズ、構造はTufliteで、フィンはセンター+Futuresです。コンディションが良くない日でも楽しみたいサーファー、体格があってロングボードでもパフォーマンスを求める中上級者におすすめします。
グライダー|圧倒的な滑走距離を狙う2モデル
Gerry Lopezがシークレットウェポンと呼ぶ、滑走距離とグライドに特化したSurftechのグループです。9’0″〜10’6″の大型ボードで、ノーズライドやターンよりも、波を早く捉えて長く走ることに設計が振られています。比較表のあとに2つの違いを解説します。
| モデル名 | シェイパー | 構造 | フィンシステム | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| GLIDER | Gerry Lopez | NFT | シングル | 圧倒的な滑走性とモメンタム |
| GLIDER TWIN | Gerry Lopez | NFT | Futures | ツインフィンによる俊敏な加速 |
GLIDER

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | GLIDER |
| シェイパー | Gerry Lopez |
| 構造 | NFT |
| フィンシステム | シングル |
| 対象レベル | – |
「GLIDER」は、Gerry Lopez自身が「不当なアドバンテージ」と表現する、速いパドルと長いグライドを持つSurftechの大型ボードです。日本正規は9’6″と10’6″の2サイズ展開になります。
立ち上がってしまえばボードが勝手に走るので、乗り手の入力は最小限で済みます。30cm程度の小波でも波を捉えて長く走りたいサーファー、混雑した海で波を確実に拾いたい人におすすめです。
GLIDER TWIN

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | GLIDER TWIN |
| シェイパー | Gerry Lopez |
| 構造 | NFT |
| フィンシステム | Futures |
| 対象レベル | – |
「GLIDER TWIN」は、Surftechの「GLIDER」のアウトラインをそのままに、フィンセッティングをツインフィンへ変更したバリエーションモデルです。日本正規は9’0″と10’0″の2サイズで展開されます。
大きなボードを滑らせながら、テールを振って遊びたいサーファーに向きます。グライダーの滑走距離を活かしつつ、シングルフィンでは物足りないルースさを求める人におすすめのモデルです。
まとめ
この記事では、Surftechというサーフボードブランドの成り立ちと6つの構造を解説し、2026年の日本正規ラインナップを全モデル比較しました。Surftechはシェイプそのものを売るブランドではなく、世界的シェイパーの名作を最新の構造技術で誰でも手にできるようにするブランドです。
反応重視ならFusion Pro、ナチュラルな乗り味ならNFT、PUに近いクラシックな感触ならFusion True Rideという選び分けになります。モールド成形で容量表記が正確なブランドなので、体重と技量からボリュームを決めてサイズを絞り込むのが最短ルートです。
日本では輸入元経由の正規品が流通しており、保証の面でも安心して選べます。気になったSurftechのサーフボードは、正規取扱店やECで実物を確認してみてください。この記事がサーフボード選びの参考になれば嬉しいです。


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