- ロングボードにおすすめのサーフボードはどれを選べばいい?
- ブランドごとにシェイプや素材の違いがわからない
- 最新の現行モデルからおすすめのロングボードを知りたい
ロングボードとは、全長9フィート(約274cm)以上のサーフボードを指し、大きな浮力を活かしてゆったりと波を滑るスタイルです。テイクオフが決まりやすく、ノーズに歩いて波の上を移動するクロスステップやノーズライドといった、長い板ならではのライディングを楽しめます。
この記事では、ロングボードにおすすめのサーフボードの選び方と、ブランド別のおすすめモデルを紹介します。国内正規流通が確認できる現行モデルだけを取り上げているので、1本目を探している方も買い替えを検討中の方も参考にしてください。
ロングボード向けサーフボードの特徴
ロングボードは、全長9フィート以上のレングスを持つサーフボードのカテゴリーです。5〜6フィート台のショートボード、7〜8フィート台のミッドレングスと比べると板の面積が圧倒的に広く、市場に並ぶモデルの中心は9〜10フィート台に集まっています。
一方で入口の広さとは裏腹に、レングス・シェイプ・フィン構成の違いで乗り味は大きく変わります。同じ9フィート台でもノーズが沈みやすい板と粘る板がはっきり分かれるため、最初に選ぶサーフボードが上達のスピードをそのまま左右します。
ロングボード向けサーフボードを選ぶうえで押さえておきたいポイントは以下の5点です。
- 長さは身長プラス60〜90cmを目安に選ぶ
- ノーズライダーかパフォーマンス系かでシェイプを選ぶ
- フィンはシングルか2+1かで乗り味が変わる
- 素材はPUとEPSで走りが変わる
- 浮力(リットル)は体重と経験値から逆算する
長さは身長プラス60〜90cmを目安に選ぶ
レングスの目安は、身長に60〜90cmを足した長さです。身長170cm前後の方なら9’0〜9’6が中心となり、実際に各ブランドのラインナップもこのレンジに集中しています。
迷ったときは短く軽い板より、長めで厚めのボードを選ぶほうが結果的に波に乗れる回数は増えます。短い板は取り回しこそ軽快ですが、パドルの伸びが足りずに波に置いていかれ、テイクオフの練習量そのものが減ってしまうのが難点です。
ノーズライダーかパフォーマンス系かでシェイプを選ぶ
ノーズライダー系は、ワイドなノーズと深いノーズコンケーブ、そして起伏の少ないローロッカーを組み合わせたシェイプです。テールが波に吸い付いてノーズが持ち上がる設計になっているため、ハングファイブやハングテンで前に歩いても板が突き刺さりにくく、粘りのある走りを見せます。
両者の中間に位置するオールラウンド系、いわゆるモダンログは、ノーズライドもターンもひととおりこなせます。ロングボードで何をやりたいかがまだ固まっていない段階なら、最初のサーフボードとして扱いやすい選択肢です。
フィンはシングルか2+1かで乗り味が変わる
シングルフィンは、センターボックスに1枚だけフィンを挿す伝統的なセッティングです。レールを切り返すきっかけはややゆっくりですが、直進の伸びとノーズライド中の安定感が高く、クラシックなスタイルとの相性が良い構成に仕上がっています。
なお、ロングボードはフィンが別売のモデルが多く、購入時点ではボード単体という前提で考える必要があります。センターフィンの選択で走りが変わるため、フィン選びまで含めてサーフボード選びと捉えておくと失敗が減ります。
素材はPUとEPSで走りが変わる
PU(ポリウレタン)は、ロングボードで長く使われてきた定番の素材です。フォーム自体に重量があるぶん波に対してどっしり構え、風でボードが暴れにくく、クラシックな重さのある乗り味が持ち味となります。
軽さは海の外でも効きます。9フィート超のサーフボードを1人で車載し、ビーチまで抱えて運ぶ場面を考えると、EPS構造の軽さは体力面の負担を大きく減らしてくれます。
浮力(リットル)は体重と経験値から逆算する
ロングボードはスペック表に浮力(L)が記載されることが多く、体重に対してどれだけボリュームがあるかがテイクオフの安定感を決めるカギです。同じ見た目の板でも数リットルの差がパドルの浮き方に表れるため、レングスと合わせて必ず確認したい数値です。
経験が浅い方や体重がある方は、ボリュームを多めに取っておいてください。9’0クラスは67〜71L前後、9’6クラスになると81L前後まで上がり、ひと回りレングスを伸ばすだけで浮力に10L以上の差がつきます。波を確実に捕まえたいなら、大きいほうを選んでおくと後悔しにくくなります。
ロングボード向けサーフボードおすすめ10選
ここで紹介するのは、ブランド別に厳選したロングボードのおすすめサーフボードです。各モデルの開発コンセプト・搭載技術・おすすめのユーザー層を解説します。
ブランド別に厳選したロングボードのおすすめサーフボードは以下のモデルです。
- 【ESSENCE】LOG
- 【ESSENCE】DAYTONA
- 【nanazero】LOG03
- 【TORQ】The Horseshoe 9’0
- 【TORQ】Edouard Delpero Classic 9’2
- 【THREE WEATHER】CALM 9’0
- 【THUNDERBOLT CJ NELSON DESIGNS】SPROUT 2.0
- 【FIREWIRE】THE GEM
- 【CHANNEL ISLANDS】CI LOG
- 【Hawaiian Pro Designs】Donald Takayama Model-T
【ESSENCE】LOG

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | ESSENCE |
| モデル名 | LOG |
| サイズ | 9’1″×22 3/4″×2 7/8″ |
| 容量 | 68.9L |
| フィン構成 | シングル+サイド(2+1) |
「LOG」は、20年にわたって日本でボードを企画してきたESSENCEが、クラシックログの流れをそのまま踏襲して仕上げたロングボードです。奇をてらった要素を足さず、ログとしての基本形をきちんとなぞった1本に組み立てられています。
スクールを卒業して自分のサーフボードを手に入れたい方、まずは癖のない乗り味でロングボードの基本を体に入れたい方におすすめします。最初の1本で変な癖をつけたくない、という考え方の方にも合います。
【ESSENCE】DAYTONA

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | ESSENCE |
| モデル名 | DAYTONA |
| サイズ | 9’6″×22 7/8″×3 1/16″ |
| 容量 | 81.1L |
| フィン構成 | シングル |
「DAYTONA」は、同じESSENCEのラインナップの中でレングスを9’6″まで伸ばし、浮力を大きく上乗せしたオールラウンドなロングボードです。厚みも3 1/16″まで取られており、板の上に立ったときの安心感を優先した設計になっています。
体重があってボリュームを確保したい方、とにかく波数を稼ぎたい方には、DAYTONAのようなロングボードがおすすめです。技を詰め込むより、長い距離をゆったり流すクルージングを楽しみたいサーファーにも向きます。
【nanazero】LOG03

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | nanazero |
| モデル名 | LOG03 |
| サイズ | 9’2″〜9’6″ |
| 容量 | 71〜79L |
| フィン構成 | シングル |
「LOG03」は、再生素材を軸にものづくりを進める日本のブランドnanazeroが手がける、ノーズライドに軸足を置いたロングボードです。サステナブルな製法をブランドの中心に据えながら、板としての性能を落とさない点にこだわっています。
環境負荷の小さい構造を選びたい方や、ノーズライドを腰を据えて練習したい初中級者におすすめのサーフボードです。9’2″から9’6″までサイズが用意されているので、体重に合わせて浮力を選べます。
【TORQ】The Horseshoe 9’0

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | TORQ |
| モデル名 | The Horseshoe 9’0 |
| サイズ | 9’0″×22 7/8″×3″ |
| 容量 | 71.4L |
| フィン構成 | 2+1 |
「The Horseshoe 9’0」は、ヨーロッパ発のエポキシブランドTORQが、60年代クラシックの意匠を現代の生産技術で焼き直したロングボードです。ハンドシェイプの雰囲気を残しながら、量産ラインで安定した品質に仕上げている点がブランドの特徴となっています。
デッキに膝をついても凹みが気になりにくい丈夫なサーフボードを探している方、クラシックな乗り味を気負わず試したい方におすすめします。1本目にも2本目にも収まりの良い性格をしています。
【TORQ】Edouard Delpero Classic 9’2

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | TORQ |
| モデル名 | Edouard Delpero Classic 9’2 |
| サイズ | 9’2″×23″×3 1/8″ |
| 容量 | 77.2L |
| フィン構成 | − |
「Edouard Delpero Classic 9’2」は、ロングボードの世界王者Edouard Delperoとシェイパーのアラン・ミンヴィエルが共同開発した、TORQのシグネチャーモデルです。競技の現場で求められる動きを、クラシックな枠組みの中に落とし込んでいます。
クラシックスタイルを本気で突き詰めたい中級者以上、コンテストを見据えて板を選びたいロガーにおすすめのロングボードです。ノーズライドの点数を狙いつつ、レールワークも捨てたくないサーファーの要求に応えます。
【THREE WEATHER】CALM 9’0

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | THREE WEATHER |
| モデル名 | CALM 9’0 |
| サイズ | 9’0″×22 3/4″×2 7/8″ |
| 容量 | 67.8L |
| フィン構成 | シングル+スタビ |
「CALM 9’0」は、日本のブランドTHREE WEATHERが初心者〜上級者までを守備範囲に設計したロングボードです。国内の海で日常的に使われることを前提にした、扱いやすさ寄りのセッティングでまとめられています。
どっしりと落ち着いた乗り味を好む方、長く付き合える国産のサーフボードを探している方におすすめします。シングル+スタビの構成なので、センターフィンの入れ替えで性格を調整する遊び方もできます。
【THUNDERBOLT CJ NELSON DESIGNS】SPROUT 2.0

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | THUNDERBOLT CJ NELSON DESIGNS |
| モデル名 | SPROUT 2.0 |
| サイズ | 9’3″〜10’0″ |
| 容量 | 71.5〜84.6L |
| フィン構成 | シングル |
「SPROUT 2.0」は、プロロングボーダーCJ Nelsonのシグネチャーラインを、Thunderbolt Technologiesの製法で仕上げたモダンノーズライダーです。伝統的なログの美点を残しつつ、動きの軽さを足すという方向で改良されています。
ノーズライドとターンを同じ水準で求める中上級者、重いログから軽く反応の速いサーフボードへ乗り換えたい方におすすめのロングボードです。シングルフィンならではの伸びを残したまま、現代的なラインを描きたいサーファーに応えます。
【FIREWIRE】THE GEM

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | FIREWIRE |
| モデル名 | THE GEM |
| サイズ | 8’3″〜9’8″ |
| 容量 | 54.6〜79.3L |
| フィン構成 | 2+1 |
「THE GEM」は、シェイパーのDan Mannと、ロングボード世界王者に3度輝いたTaylor Jensenが共同で作り上げたFIREWIREのモデルです。環境負荷の低い製法で知られるブランドらしく、素材の選び方から設計思想が一貫しています。
1本で幅広い波質に対応させたい方、パフォーマンス志向でロングボードに乗りたい方におすすめのサーフボードです。サイズの選択肢が広いため、ミッドレングス寄りの短さから本格的なログサイズまで、狙いに合わせて選べます。
【CHANNEL ISLANDS】CI LOG

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | CHANNEL ISLANDS |
| モデル名 | CI LOG |
| サイズ | 9’0″〜10’0″ |
| 容量 | − |
| フィン構成 | シングル |
「CI LOG」は、Al Merrickが築いたCHANNEL ISLANDSが、Devon HowardとWayne Richのコラボレーションによって送り出したトラディショナルログです。ショートボードの名門というブランドの印象とは異なる、正統派のロングボードに仕上がっています。
ハイエンドのトラディショナルログを求める中上級者、シングルフィンでの走りを突き詰めたい方におすすめのモデルです。9’0″から10’0″まで5サイズあるため、ノーズライド重視で長めを選ぶ組み立ても可能です。
【Hawaiian Pro Designs】Donald Takayama Model-T

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ブランド | Hawaiian Pro Designs |
| モデル名 | Donald Takayama Model-T |
| サイズ | 9’2″〜9’8″ |
| 容量 | − |
| フィン構成 | シングル |
「Donald Takayama Model-T」は、ロングボード史に名を刻んだシェイパー Donald Takayama のブランドHawaiian Pro Designsを代表しています。公式がクラシックレトロラインで最も万能と位置づけるとおり、チームライダーが試合用のクイバーに必ず入れてきた実績を持ちます。
クラシックなノーズライドを最高峰の道具で味わいたい上級者、一生付き合えるロングボードを探している方におすすめのサーフボードです。道具の完成度が結果に直結する競技志向のロガーにも選ばれています。
ロングボードでサーフィンするときの注意点
ロングボード向けのサーフボードを最大限に活かすために、購入前に知っておきたい注意点を解説します。モデル選びと合わせて押さえておけば、手に入れたあとの満足度が大きく変わるのがポイントです。
ロングボードのサーフボードを購入する前に押さえておきたい注意点は以下の3つです。
- ロングボードに合うフィンを別途用意する
- 混雑した海でのマナーと取り回しに注意する
- 車載・保管・メンテナンスの手間を見込む
ロングボードに合うフィンを別途用意する
ロングボードはフィンが別売のモデルが多く、購入した時点ではボード単体という状態が珍しくありません。フィンは長さ・素材・レイク(後方への傾き)の違いでノーズライドの粘りとターンの軽さが変わるため、板と同じくらい走りを左右します。
シングルフィンの場合は8〜10インチが一般的な目安で、長いほどノーズに立ったときの安定感が増し、短いほどテールが動きやすくなります。2+1ではセンターフィンのサイズを入れ替えるだけで性格を調整できるので、まずは中間の長さから始めて、自分の乗り方に合わせて詰めていく方法が現実的です。
混雑した海でのマナーと取り回しに注意する
ロングボードは長く重いため、他のサーファーに当たったときの衝撃はショートボードの比ではありません。波を早い段階から捕まえられるぶんピークを独占しやすく、1本の波に1人という意識を持って順番を守る姿勢が欠かせません。
ゲッティングアウトでも制約があります。板が大きくドルフィンスルーで波の下をくぐれないため、セットの合間を読んで沖へ出るタイミングを計る必要があります。混雑した海では、無理に突っ込まず波の切れ目を待つほうが結果的に早く沖へ出られる近道です。
車載・保管・メンテナンスの手間を見込む
9フィートを超えるサーフボードは、普通車の車内に収まりません。ルーフキャリアやサーフラックが前提になり、自宅でも室内に立てかけるスペースを確保しておく必要があります。
保管環境も寿命を左右します。直射日光と車内の高温はEPS/エポキシにもPUにもダメージを与え、フォームの膨張やデッキの変色を招く要因です。ハードケースやニットケースに入れて日陰で保管する習慣が、ロングボードを長持ちさせる一番の近道です。
まとめ:ロングボードで優雅な波乗りを楽しもう
この記事では、ロングボードにおすすめのサーフボードと、その選び方を解説しました。浮力の大きさによって波に乗れる回数が増え、パワーのない小波の日でもセッションが成立するのが、ロングボードという道具の強みです。
板を変えるだけで、波の捕まえやすさもライディングの質も驚くほど変わります。自分のレベルとホームブレイクの波質に合った1本を選んで、ロングボードでしか味わえない滑らかな波乗りを楽しんでください。


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